昨日に続き大工たちと拾い出し。午前中にはお施主様も作業場にお見えになった。加工中の様子とか材木の感じを見たいと言うことだ。木が好きな方はたまにいらっしゃるが曲がりや大梁くらいのものだ。今度の方は普通の材木とかフローリングの材まで見たがる。それだけ熱意があると言うことだ。
今度の現場は二階天井が屋根なり勾配になる。だから登りの梁がかかる。普通は屋根垂木が尺五寸ピッチで登りにかかる。これを3.5寸角でかけて野地板を見せる。昔の家は天井がないのが多かった。現代は水平に天井があるのが当たり前だ。
二階はすべて水平天井でなく上り勾配の野地現しの勾配天井にになる。かなり印象が昔の家のようになる。作ること自体は難しくないが材料や手間がかかる。すべて現しと言うことは仕上なければならないからだ。
暖房の関係で吹き抜けが大きくなって三角になる。そこに熱が溜まる傾向がある。それをどうやって処理するかだがファンをつけるのが一般的だ。煙出しとかつけると抜く時は有効だが寒くなる。もう一つは上が暗くなりがちで明かりが欲しくなる。
今回は煙出はつけないで壁からの明かりでカバーする。開口を大きく取り上はあえて暗くする。熱はファンでカバーする。換気とか熱の問題は現代の住宅である以上無視する訳にはいかない。問題点はなくはないのだが。