青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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昨日も一日材木の選定と入れ替え。大工たちは構造材の私はフローリングとか仕上げ材の選定。加工業者が下見に来て搬入と時期を決める。トラックを借りて持ち込みしないとならない。持ち込みが基本だからだ。 
 
フローリングは11月にならないと現場搬入はない。構造材は10月の上棟までに完成させる。まずは基本的な4寸角と5寸角を拾い出しをして曲がり捻れをプレーナーを通して取る。当社はほとんど現しになるので露出する面を見ないとならない。 
 
材木は一等材、一無、二無のヤクモノに分ける。一等材は通称並角と言い節が多い。一無二無は一面無節、二面無節のことだ。今回は製材所から購入するものもある。価格はヤクモノは並角の2倍はする。 
 
節の有無だけでなく目が真っ直ぐでないとヤクモノとは言えない。丸太から製材するのだから目が斜めになったりする。こう言うのは建ててから曲がる確率が高い。だからと言って皆はじいてしまうと製材所は商売にならない。多少は大目に見るのが普通だ。 
 
大工たちは刻む際に曲がる方向を見て壁になる面に向ける。逆だと押さえるものがないので曲がってしまう。材木の選定はある意味一番重要と言える。真剣に何度も一本ずつ転がしながら見る。 
 
拾い出した材木は大きく挽いて乾燥してあるので寸法が大きい。曲がりを修正しながら一定の寸法に鉋掛けして削る。上下の小口には使う場所とか現しの面の方向が書いてある。昔は竹でできた墨さしだったが今はマジックで書く。間違って濡らしてもにじまない。 
 
ここまできてやっと墨付けの準備完了となる。拾い出しの段階である程度仕上がりのイメージができてしまう。特に大黒や曲がりが入るとこれでほぼ構造は決まる。普通は棟梁が相方と二人でじっくり時間をかけてやる。
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