午前中は事務所で図面や見積もり。午後から作業場で大梁の確認。どれを使うかとかどの面を向けるか…..。実は大工任せが多い中で私的には一番重要だと思っているのです。夕方になってお施主様を呼んであーでもないこーでもないと確認作業。
普通はそこまで確認のために作業場までいらっしゃる方は珍しいんです。まあ好きだと言うことでしょう。だからこそ私を選んだのでしょう。3間もの大梁は普通使いません。山から出して乾燥するだけでもかなりの難問です。ケヤキとか赤松は時々見かけますが。
お施主様は相当な木のマニアでもあり太い柱や梁を大好きです。だから刻みの段階でも相当な熱心さで見にいらっしゃいます。寸法や目の感じとか素人離れした好みです。こう言った木のマニアはよくいます。いますがそれを自宅にそれも金をかけて実現しようなんてのは珍しいです。
加工をする大工たちは柾目の無節を好みます。加工しやすさと狂いの少なさでしょう。素人で節のある曲がりとか大黒を好む方は少数派です。しかも腐れや割れが大きく入ったりするのが多いので尚更です。完成後はかなり個性的で本格派になる予定です。