青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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今朝は朝一で解体の現場へ行く。電気配線の撤去と仮設メーターの取り付けがあった。現場の解体工事が終わると地鎮祭と地盤調査がある。予定日が彼岸中にあたり28日に変更。若干工期が遅れ気味に推移するが予測の範囲内だ。

現場は今日も刻みと墨付け。梁の加工に入り3間梁や曲がりも加工する。二人しかいないので重い材料は苦労する。刃幅500ミリの鉋盤に3間梁を持ち上げて通す。相当な重労働で腰が痛くなる。それでも1鉋盤が15尺寸まで通せるので助かる。手で鉋がけだと相当な重労働になる。 
 
手刻みの家を建てるためには三つの条件が必要だ。まず墨付けのできる大工、乾燥した材料、加工場だ。3間(5.4m)を加工するには100坪クラスの作業場が必要だ。リフトで持ち上げて回転するだけで10m四方は振り回す。 
 
今回は3間ものが7,8本ある。大黒や曲がりも5m以上ある。これを持ち上げて裏返したり回転するだけで相当な重労働だ。しかも鉋がけも手動だと波打って真横から見た時に歪んで見える。曲がりだと目立たないが平角の梁だと木になる。 
 
作業場ができるまで何人もの大工と付き合ってきた。作業場も各種で手動の機械が多かった。トラックも2トン車一台が普通でクレーン付きとかはほとんどいなかった。その条件下であれだけの現場をこなしたから大工も偉かった。 
 
大工たちの苦労を見てきたので作業場とクレーン付きは私の夢みたいなものだった。維持費の金額が負担になってトラックは処分したが作業場は残った。整った作業場で修行した息子は扱いは慣れていた。今後は経費節約に励み作業場だけは無くさないように頑張っていきたい。手刻みの現場を取ってくると言うことだが。
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