今日も朝から現場。ほぼ日課が決まって来た。現場と作業場へ行く毎日だ。現場は管理のためだが作業場では配達や時にはトラックを運転したりする大工が結局二人で刻みを完了しそうだ。あと2人くらい応援を見込んでいたのだが。
下請け業者はどこも仕事がつまって忙しい。景気が低迷とか言いながら着工数は悪くない。それにひきかえ職人は確実に減っている。実感として景気が良くなっているように思えなくとも職人不足は続いている。
今日も基礎屋とこの景気はいつまで続くかと話していた。実際に職人のなり手がいないのに仕事があちこちから来るという。このままオリンピックまで続くかもしれない。だとしたら単価も上がって欲しいものだと職人たち。
景気の話はともかく職人不足はまちがいない。リフォームも増えて職人はますます忙しい。リフォームの方が職人が忙しいから住宅会社も断るケースがあると言う。
一つ気になるのが昔だったら職人に直接来る仕事もどこかを経由するのが多いということだ。ほんの小さな仕事も会社とか展示場などの経由が普通になった。逆に言うと職人が直接仕事を取れなくなったという事だ。
郡部の方に行くと大工が家を建てるのが当たり前だったのが住宅会社が増えた。Tホームとか安売りのメーカーも幅を効かせている。都市部の若者向けだった住宅会社がどこでもあたりまえになってしまった。
宣伝の力は大きくてどこでもテレビに出てくるようなところへた頼む。ユニクロのように日本中どこでも安く流行の最先端が手に入るようになったのだ。親戚の大工なんぞに頼むより展示場に行くとテレビに出てくるものが手に入る。
こう言った傾向は強くなる一方で職人のなり手が減ってますます工業化が進む。でないと現場を取っても建てることが出来ないのだ。職人も営業をする時間が勿体無いから手間賃を稼ぎたい。
景気が良くて職人不足とは言っても中身は少しずつ変わっていく。確実なのは大手などの仕事をたくさん取るところと直接取れなくなった職人に変わったという事だ。手間賃がそのままで忙しいなんて変な時代になってしまった。