今日はバスユニットの組み立ての打ち合わせで早めに出た。昨夜の冷え込みで道路はガッチリ凍り大渋滞。下りの坂は超ノロノロ運転。いつもより早めに出たので何とかなった。打ち合わせ後作業場へ行き積んでまた現場へ。下屋の建て方を開始してまた大工が現場へ戻る。
本屋より下屋の部分が本格的な造りになっている。垂木現しで野地板も広小舞、破風と和風の造りになっている。下屋部分は断熱もなく屋根だけなので可能なのです。小さい割には手間がかかり材料も入る。垂木ピッチは22.5センチと狭くすごい数になる。
在来の造りは45センチピッチが基本で全ての屋根工事の基準となっている。本屋も30センチピッチと普通より狭く重い瓦葺に対処している。軒の出が3尺、91センチなので積雪を考慮すると板金葺より強度が必要だ。長い年月で垂れ下がった軒を見るが強度が足りないからだ。
デザインとか見てくれよりも長い目で見て丈夫な方が良い。外観はこんなところで古臭く感じるものだ。内部も梁と柱の隙間とか梁のたるみなどが印象を悪くする。豪邸に行くと外壁の傷みの割にはガッチリした感じがするものだ。肝心なところがガタが来ない家は長持ちする。
長持ちの概念は全体の緩みや曲がったり下がったりが影響する。普通にガタがきたとはこう言うことを言うのだろう。どことなく歪んで見えるからだ。外壁を張り替えたりすると構造は手をつけなくともガッチリした感じになる。歪んだラインがピシッと通るからだ。
リフォームでも内部の床が歪んだり下がっているところは多い。施主が気がつかないのもあるし壁が割れるほど酷いところもある。全体の歪みは強度の不足の問題だ。梁が細い、材木が細い、ピッチが飛んでいる…こんな理由だ。こんなところをキッチリと作れば丈夫な家ができる。素人にはわかりにくいところでもある。