青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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今日二回目のブログ。午前中は葬儀があって午後から現場へ。午後から久しぶりの雨が降って外の仕事ができない。階段作りに精を出す息子は側板とささら桁が付いた。これから踏み板を入れ込む加工や仕上げがある。柱や胴差に入れ込むための加工をする。 
 
重いケヤキなので一人では到底持ち上げられない。相棒に手伝ってもらいながら差し込みの穴の加工ができた。これからは踏み板の入れ込みの加工になる。ささら桁の両面を削って差し込むように入れる。口で言うと簡単そうだが隙間ができないようにキッチリと加工する。 
 
昔から階段は棟梁の仕事でこれができて一人前だ。近頃は階段もプレカットなので技術も何も必要ない。それでなくても技術の低下は著しい。自分で階段どころか請負に走る者もいる。 

社長と呼ばれノミカンナを捨てた元大工だ。乗用車で現場に乗り付けあれこれ指示して立ち去る。ゴルフや夜の接待ばかり得意で技術の方はあまり得意ではない。 
 
それでも人のつながりや口が達者だとそれなりに仕事が取れた。近頃はデザインや宣伝力がものを言うようになりさっぱりと言うところもある。若い世代には全く相手にされない。下請けや地域のつながりのようなもので食っている。 
 
デザイン的には住宅会社もどきが多くフランチャイズに加入するのも多い。手数料を取られるから経営的には苦しい。自力でしかも他社に負けない技術があればそれなりに仕事は取れる。 
 
親戚や知り合いをまわれば仕事が来た時代にメーカーに乗せられれて利益率なんてのを覚えた。儲けることに夢中になり技術や体制を作ることを忘れた。今売れていると言う住宅会社風になって建材とプレカット以外はできなくなった。 
 
着工数は確実に減っていくのに大手が進出してくるから大工ははじき出された。張り合う技術もなく客に満足な提案もできない。近頃はさらに進んで大工不足になり下請けの仕事がいっぱい増えた。猫も杓子も下請けの仕事に走って職人不足は深刻だ。 
 
かく言う当社も大工が簡単に探せると思ったら全く見つからない。住宅会社の下請けが忙しくて大工集めが決め手のようだ。大工は仕事が切れてもすぐ見つかるから少しも困らない。息子が大工と言うのは安心して仕事が取れる。CIMG5761