青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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昨夜のみぞれが雪に変わり少しだけ積もった。朝一番で運ぶ荷物があって現場へ持っていく。すぐ作業場へ戻り材木を探しに製材所へ。在庫が切れていて他所から買うことになった。なんだかんで昼までかかって昼食に自宅に戻る。すぐ作業場へ打ち合わせに行く。そのまま現場へ行ってキッチン製作にあれこれ手伝う。 
 
仕上げの域になるといつも忙しい。細々と指示する箇所があってこちらも気になってつい現場に張り付くことになる。今回はキッチンも作るので材料の手配から寸法の確認までこちらも気が抜けない。IHヒーターや水栓、排水、もちろん高さや寸法と全てこちらで指示しないと製作できない。 
 
既成のキッチンなら何も知らなくても勝手に組み立てる。IHヒーターが入らないとか配線スペースがないとかなんでもお任せでできる。自分で製作するすべての寸法が把握できないと作れない。ヒーターを埋め込むのにいくらの穴があって深さはいくらで電気はどこから結線するか。 
 
その前にお施主様の希望高さとか寸法が決まらないと作れない。その寸法も既成のように選ぶのではなく自分の好きな寸法でできる。好きな寸法と言っても使い勝手などは主婦の方でないとわからない。いや主婦により様々で個性がある。 
 
それらを把握しながらなおかつデザインや使用感を考えていく。多少慣れが必要で経験がないとあちこち問題だらけになってしまう。過去には家具屋とか建具屋に作らせたが細部の作り込みはいいのだが全体が綺麗に行かない。 
 
職人独特のこだわりや癖があって全体のバランスとかデザイン的なものはうまくない。結局箱を作るのは大工でもできるし引き出しや建具は専門家に任せる。どんな板を使ってどう作るかはこちらのセンスでできるからその方が上手くいく。 
 
こう言うことは何度か経験を積んでわかることばかりだ。コストも含め何を使って誰に作らせるかが大事なことだ。前からやっているのに上手くできるようになったのはかなり後のことだ。これも一種のノウハウでもある。CIMG5928