今日も現場は大工の最後の追い込み。5人がかりで何とか今週中にめどをつけたいと思っているがどうなるか。明日から内部塗装が入って二階から開始する。今日は二階を終わらせるために養生を剥がしサンダーをかけたり仕上げた。
吹き抜けの工事がやりやすいように内部足場を組んだ。二階天井が野地現しなので勾配がある。雲筋違代わりに貫を通し込栓ををする。曲がりの上に柱が乗り貫で振れ止めにする。昔の家はそうやって屋根裏の野物や梁を固定した。
現代の住宅では天井は水平と決まっているが昔は天井そのものがなかった。農家であれば藁葺き屋根の裏がそのまま見えたわけだ。今回は構造や野地板をそのまま見せた。安上がりなのかと言った方もいたが手間も材料もとんでもない。
ほとんどこう言う建て方がなくなって水平に天井を張って隠している。本当は屋根裏部屋のような面白い空間が隠されてしまう。一階は天井が高く二階は構造現しの低い天井になっている。いや低いのではなく勾配だから平均高さは結構なものだ。
一階の豪快な大空間と二階の屋根裏部屋の比較で住む方には飽きないだろう。もちろん二階の現しの材料は無節だから構造の美しさを存分に楽しめる。二階の個室から一階に降りてくる途中で屋根裏の構造を毎日見れるのだ。これは住む方にとってこの上ない喜びになるに違いない。