青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

090-1060-9764

昨日よりいくらか冷え込んで肌寒い。日中は気温が上がって作業場は中の方が冷たい。息子は下駄箱とカップボードの加工の真っ最中。下駄箱は総ヒバ造りで天板は厚さが10センチある。奥行きも50センチとかなり大きい。 
 
ヒバは割れやすく縮むし反る。やっかいな木で加工もそれなりに経験がないと難しい。50センチも幅があると反るので反り止めを何箇所か入れる。加工をしている最中でも割れてくるくらいデリケートな木だ。お施主様たっての希望なので難しいと断れない。 
 
リビングの中にカップボードを作りつける。こちらは総栗造りで天板は厚さが9センチ幅が36センチある。もちろん無節の良材で乾燥も十分だ。最初欅でと思っていたが腰板が栗なので同じにとなった。中の仕切りや棚も全て栗だ。今回はキッチンを始め作り付けが多くて大工が加工するので手間がかかって遅れてしまった。 
 
息子はそう言う加工が得意なのだがこれだけの数になると毎晩遅くまで加工しないと間に合わない。日曜もほとんど加工で孫が遊んでもらえないと文句が出た。木が好きで加工したりするのが好きでないと当社の現場は務まらない。 
 
応援の大工たちは欅の階段手すりに精を出す。柱に直接穴を掘り作るのだが非常にやりにくい。欅の手すりを相手が大黒や欅の柱が多いのでなお面倒だ。掘るのも入れるのも全て欅なので硬くて加工が難しいのだ。やり慣れない大工だと直ぐ音をあげる。 
 
応援の大工は年配の親の方が専門に加工する。今日で1週間になるがまだ4,5日かかる。夕方になるとフウーと息を吐くのが聞こえてくる。ベテランと言えども欅の加工はシンドイのだろう。あと4,5日頑張ってもらわないと。CIMG5952