今日からリフォームの現場が始まり解体をする。大工、給排水、電気と一斉に解体する。ゴミはコンテナを用意して運んだ。さらに家具やその他ご近所の方に引き取ってもらったのもある。駐車場を借りて車は現場には置かないでゴミだけを積んだ。
午後から仕上げの現場へ行く。漆喰がほぼ半分まで進んだ。職人も応援も含め6人になった。今週で良いところまで行きそうだ。応援は大手の左官業者に頼んだが20人以上いる職人のうち漆喰ができるのは3人。そのうちの2人が来ている。
漆喰とか珪藻土は一時ほどではなくとも需要はある。住宅会社にもウリの一つになっているところもある。珪藻土はともかく本格的な漆喰は職人がいない。いてもしばらくやっていないとか道具が錆びているなど大騒ぎになって職人集めが難儀する。
漆喰は消石灰とフノリ、スサを混ぜて作る。予め混合されたものを使うのがほとんどだ。下塗りと仕上げの二回塗りだ。下地は普通のプラスターボードとラスボードがある。ラスボードは下塗りが2回になり厚みもあって重厚な仕上げになる。
今はほとんどがプラスターボードに2ミリほどの塗り厚でやるのが多い。漆喰としての仕上げ塗り厚は同じで下塗りが違う。厚く塗ると木の下地が薄くなり強度的に問題がある。もちろん柱を15センチ以上にするとかにしないとならない。
筋違とか金物を入れにくいのと耐震性向上には向かない。柱や梁が太い割には強度が取れない。かなり古臭いやり方になってしまった。耐震強化の時代に合わない。10年以上前に一度やったことがあって筋違が入らず苦労した。
漆喰の美しさはどちらも仕上げが同じなので変わらない。珪藻土やビニールクロスでは表せない白さは漆喰の良さだ。塗った直後は白く見えてもかなりグレーっぽい。3ヶ月以上経って輝く白さが出てくる。漆喰の白さと杉の色は絶妙の組み合わせだと思っている。