今日またアップルに修理に出すので早めだがブログを書いている。iPadでも書けるのだが面倒臭い。いきなり落ちる危険もあるが快適なのは確かだ。現場は今日も大工だけで左官屋が様子を見に現場へ来た。来週からと言ってあったので下調べに来た。
天気も良く夏至でもあるし夕方遅くまで仕事ができる。丁寧なのかテキパキと出来ないのか大工が遅れ気味だ。毎度のことだが。遅れると工期が延びるし資金繰りから業者の手配まで色々困ることがある。今回は3人の予定が一人抜けて二人になった。
大工が遅れる原因は手間暇をかけすぎるのにもある。よそではニンジンをぶら下げるような短期集中型の仕事が多い。いかに早く終わるかが住宅会社も大工も両方にメリットがある。会社はコストが下がるし大工は総額が決まっているから早ければ分け前が増える。
住宅会社だけでなくメーカーも簡単に施工できる商品を売り込む。長い目で見れば職人の手間をメーカーが奪っている。職人不足が先か手間のかからない建材が先かはわからないがとにかく工期が早くなった。
職人は修行もいらない建材に最初は喜んで飛びついた。工賃を下げられる原因になろうとは思っていなかった。結局住宅会社もメーカーもコストダウンと売上向上で大いに潤った。手間賃を値切られた職人と選ぶ手段を奪われた建て主だけが損をした。
値段が高くても早くできる建材を使うことに躊躇がなくなった。かくしてスピードだけしか要求されない職人は限りなく腕が落ちた。そう言う流れに手つくりの良さで対抗しようとすれば昔のやり方になってしまう。手間暇かけた仕事をする職人が激減した今では難しくなってしまった。
遅い大工に文句は言いにくいのは手間のかかる仕事を要求してるからだ。それが売りなのだから他を選ぶことはできない。施主にとっても色々な住宅の建て方を選ぶことができる。遅い、高い、バリエーションが少ないと欠点も多いが他では選べない建て方ではある。