少し気温が下がって曇りもあって涼しい。秋の気配が濃厚になった。朝一番で現場調査に出かけた。熱くなる前にと思ったからだ。笹薮を漕いだり歩き回って問題点を探す。
また同じことを言うようだがリフォームの相談が出てきた。築年数で建て替えかリフォームかが決まる。概ね25年が目安になる。もちろん個々の違いはあるから皆一緒ではない。
60代で25年前といえば40前で子供が生まれて家族らしくなった頃だ。とりあえず必要な部屋数と予算で適当な間取りで建てる。特に希望もなければこだわりもない。設計と言っても間取り以外に大きな変化はなかった。
私は40年前に最初の家を実家の隣に建てた。23坪の小さな家で当時珍しい吹き抜けがあった。おかげで冬はずいぶん寒い思いをした。床暖房を設置したり金をかけた。
しかし快適とは言えず狭くて物が溢れた。隣の親が早く亡くなったのでそちらに移った。元の家は息子夫婦が住んでいたが建て直した。家は年代によって用途や数が変わる。
今リフォームを考える方は老後が一番の関心ごとだろう。リフォームであれ新築であれ終の住処になる。大きさはもちろんいかに快適に過ごせるかだ。ランニングコストも重要だ。
無垢材で好きなように建てるのは少々のご予算が要る。ビニールクロスやベニアの家にまた我慢するのは納得しない。予算が厳しければ小さくすれば良い。そんな考え方をするのが増えた。