今日は上棟式があって朝から大工が屋根の仕上げにかかる。本来は一番上の棟木を上げて上棟なのだろう。雨仕舞の都合もあって屋根工事までやってから上棟する。平屋なので小規模だが内部のつくりは凝っている。
リフォームブームもそうだが老後の備え的な住宅が増えた。定年後も長い100年人生だが古い家では心もとない。できるだけ自宅で過ごしたいのは誰しも同じだ。暖かくコンパクトな老後の家は今後も増え続けるだろう。
資金的なもの含め人それぞれでリフォームで行くか新築かが決まる。何れにしても残された20年以上を快適に過ごしたい。介護住宅ではないから好みの家で自分なりにこだわってみたい。そこで小さくても本格的な家を建てたい方がいる。
住宅業界は規格化とか大規模化が進んで建材を使わない家はありえなくなった。その建材もルートが狭められ大手に集約されてどこからでも買える時代でなくなった。地元業者は地元の建材店から買っていたがいつのまにか建材店が減った。
フランチャイズとかグループ化などで建材ルートも地元を経由しない。利益の出ないボード類とか運賃にもならない安物だけが地元購入になった。それでは建材店も利益が出ない。
ずっと前から衰退している材木店とか製材所と同じ運命をたどるのだろう。建材をあまり使わない当社でも建材も地元業者から買うのが難しくなった。買えるのだが比較とか競争がなくなった。逆に流行っているのだがネットの直販だ。
そこを考えても丸太を買って製材して建てるのは今後厳しくなると思われる。大工職人の技術の低下や建材多用はそう言う傾向に沿った結果なのだろう。手刻みは減ることはあっても増えることはないだろう。