青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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今日は1日中寒くて現場へ行ってもあまり仕事を手伝いたくない。そんな気持ちを無視し大工たちは材料の配達を催促する。製材所では自分の唐松を挽いてもらっている。外壁の板貼りの下地材に唐松を使う。 
 
いわゆる通気胴縁と言うが硬くて腐りにくい方がいい。どちらかと言うと半ナマか生そのものが良い。乾燥していると板を打つ釘で割れてしまう。生だと割れにくいし後で乾燥してしまるから都合がいい。 
 
板材は杉だが厚みが15ミリあって重なりは30ミリになる。これを止める釘は65ミリで厚さ18ミリの胴縁に打ったら割れてしまう。だから割れにくい生を使う。 
 
材質も杉が一番安くて手にはいやすいが弱すぎる。赤松は腐りやすく唐松はヤニが多くて硬い。ネックは需要があって値段が高いことだ。米松でも良いができれば国産にしたい。 
 
たまたま自分の唐松を挽いている最中で一部を運んだと言うわけだ。下見用の板材とか縦張り用の幅の広い板とか挽く。唐松は抜け節が多く一番玉から採った良材でないと使えない。上の方から採った丸太だと節それも抜け節が多くなる。 
 
唐松で外壁を貼ると洋風っぽくなる。和の雰囲気があまり感じられない。だから若い方向けか洋風に限られる。需要としては杉の方が使う率が高いのだが製材所などでも在庫で置くところもある。 
 
杉の丸太はどこでもいつでも買えるが唐松はあまり出回らない。米松の丸太が入らなくなって代替品として唐松の需要が増えた。50年以上経った唐松の丸太は滅多に出てこない。唐松は60年くらいから中心が腐ってくるので伐採期に入っていた。