気温が低く霙も降った。外部工事がないのであまり気を使わなくてすむ。先月で引き渡しは終わったし動いている現場はない。明日は地鎮祭を予定している。
作業場では息子が一人で材木を引っ張り出したりはこんだりしている。アルバイト君を雇って加工をしたりしている。とうとう大工が見つからずとりあえず一人で刻みをやる。
大工不足は深刻で手当たり次第電話するのだが見つからない。年配者はいるのだが手刻みの現場はやりたがらない。プレカットに比べ体力を使うのと老眼にはしんどいからだ。
年配の大工たちはホームセンターとか下請けで細々とした仕事をやるたがる。適当に間が空くし技術もいらない。仕上がりが下手とか言われることもない。気楽だと言うことだ。
若い大工は住宅会社などの請負に入りたがる。現場ごとに金額を決めてあとは体力に任せ早く終わらせる。ニンジンをぶら下げられているようなものだ。やる仕事も簡単だし慣れると早くなる。
職人の魂はどこへ行ったかなんて言うつもりはない。ないが腕で勝負とかできたもので仕事をとるとかの感覚はなくなった。金を稼ぐためと割り切って簡単な方を選ぶ。これからも変わることはないだろうと思う。