午前中は打ち合わせ。午後から現場へ行き材料の後片付け。息子一人なので片付けや運般は管理者の仕事だ。壁の石膏ボードを張っているので切れっ端が出る。
ズボンが真っ白になるから最後の仕事としてやる。現場で働く大工はマスクをするが気休めだろう。道具がなければとてもやれない仕事だ。住宅会社にはボード貼りと言う専門の仕事がある。
何でも細分化と高効率が進んで外壁張りとかボード貼り組み立て専門などがある。あちこちの現場でそればかりやるのだが慣れもあってすごく早い。でないと稼げないからだが。
家一軒には何十種類も職人の専門がある。大手は職人の専門化を進めて大量の現場を効率よく片付ける。製造業では当たり前のことだが建設それも住宅にはまだまだ非効率なところがある。
と言うよりやりにくいと言う方が正しい。世界的にも珍しい完全オーダシステムが主流の日本は手間の塊だ。施主様のワガママと言えば語弊があるが何でも思い通りにできる。予算さえ限りがなければ無限と言える。
効率化を極限まで進めれば画一化が進む。棚の寸法がとか板を貼りたいとかこだわりとは無縁の家ができる。たくさんのパターンから選ぶシステムが確立されれば大手の独壇場になる….筈だ。
現実はそうなっていないのは施主様にこだわりとか自分の意思を通したいからだ。そしてその極限は建材化とは反対の自然素材や手作りの家になる。施主様の半端でないこだわりと勉強が必要になるが。