何だかんだと景気は良くなった気がしない。株が上がったとは言うものの実感が全くない。地方の不景気は続き一部がコロナ前に復活しただけだ。借り入れ返済や目先の生活で四苦八苦だ。本当にコロナ前に戻るのはいつのことか。
若い世代ほど閉塞感は強い。高齢者はコロナで年金が減った訳ではない。物価スライドとやらで今年から上がった。先日の知事選挙でその不満が特定の候補に流れて大勝した。古臭い首長や議員には猛省してもらいたいものだ。引き継ぐとか今まで通りとか古臭すぎる。
当社の仕事は古臭いと思われている。昔の良いところと現代の基準を取り入れた新しいデザインだと思っている。流行りのSDGsなんか昔の家作りそのものではないか。地元の木を使って輸送費もかけずに地元で製材し大工が建てる。
山に豊富に木があるのに地元に製材所はなく工場で作るプレカットになった。建てる大工は技術が廃れ建具や床材などの加工屋もない。いつの間にか工場生産品のような家ばかりだ。これが本当のSDGsなのだろうか。
作業場と乾燥するための倉庫は伝統工法の基本だ。造ったり維持するのもかなり費用がかかる。今から造るなんて到底無理な話だ。当社も何とか借り物とは言え作業場も倉庫もある。在庫も少しずつ減ってきたがまだ建てるのは可能だ。
何でも作るのは手作りする。既製品では到底無理なデザインだって可能なのだ。キッチンにしろ洗面にしろオリジナルも十分に可能だ。既製品とオリジナルではデザインとかはなく全く別物だ。見たこともない方が大部分で知らないのが残念だ。