青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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終の住処

朝一番で現場で打ち合わせ。すぐ新しい物件の現場へ。昼に戻って図面やら見積もり。市内は暖かく雪も溶け春の気配がするが郊外の山奥に行くと一面真っ白。積雪も20センチはあって現場周辺は長靴でないと歩けない。 
 
都会に住む70代の方の別荘というか終の住処を建てたいと。地主の方から紹介があった。周辺は農業振興地域で一面畑。夜になれば真っ暗になる。 
 
一応市内なのだが過疎地の気配が濃厚なところだ。農業と牧場があって春になればのんびりした田舎になる。私は似たようなところに住んでいるので特に寂しいとは思わないが。 
 
地主は無農薬の野菜とか果樹を栽培したり都会ともツテがある。その縁で話が出たのか田舎に住みたいとのこと。まだ具体的なことは未定だが高齢者の終の住処のようなものだろうか。 
 
古民家リフォームも似たような要素があって終の住処を新築するかリフォームするかなのだ。今度は都会から田舎へと言う要素が増えただけだ。人生100年時代は70代でもまだ先が長い。 
 
余裕のある高齢者には資産を残すよりも残り少ない自分への投資も選択肢だ。小さくともそれなりに便利でバリアフリーに対処した家を望む。家族向きの細々した間取りの家は似合わない。


造り付け

荒れ模様の天気のはずが曇ったものの気温も上がる。どこなく春の気配がするのだが気のせいかもしれない。現場は大工と電気が入り下地作りが進む。 
 
天井は明日からボードを貼れるようになる。電気工事も配線が完了する。今週中に壁まで貼れるようになる。外部も少し残っているので終わらせる。 
 
造り付けの打ち合わせやら材料の手配をしないとならない。赤松の集成材で作るのだが予め下地を入れておかないとならない。 
 
棚などは裏板を貼ってどこでも取り付けできようにする方法もある。キッチンとか既製品はほとんどそうなっている。造り付けというより家具取り付けという感じだ。 
 
昔の造り付けは柱等にがっちりと止めるのが普通だ。だから造り付けは下地のないところは入れないとならない。なかなか面倒な仕事で出来上がり寸法がこの時決まる。 
 
既製品が普通になって裏板の一部に下地を入れ壁はどこでも留められるようになった。これだと大壁仕上げの場合は特にどこでも可能になる。簡単になったということだ。


これからの予定

時折激しく雪が舞ったり晴れたりの天気。現場は大工と電気工事が入り下地作りが終わるとボード貼りになります。まず天井から貼り始め壁床となる。床が杉床なので柔らかく傷がつきやすいのです。 
 
電気工事のチェックと大工と寸法などの打ち合わせ。今回は大壁造りなのでボード貼りが早い。真壁だとボード溝があって差し込みながらだが大壁は上から貼る。下地ができるとすぐ晴れるので早い。 
 
外部もベランダが残っているのでまだ決まっていない。ベランダが終わると塗装とコーキングになる。すでに雨樋はつけ終わってコーキングが済めば終わりになる。 
 
最後に残るは外構でコンクリートが打てるようになるまで待つ。3月も中旬になると雪は降るが気温は上がって来る。なんとか降らないことを祈って進めていく。前面道路の歩道の切り下げ工事もあるがこれも外構と一緒にやる予定だ。 
 
ここまでできて完成となるが4月に入り込むかもしれない。引き渡しを3月に希望なので建物だけを先に完成させる。外構は住まいながらの工事となる。完了検査は建物だけなので可能なのだ。


ポストイン

昨日よりはだいぶ暖かく陽が出てホッとする一日。現場も明日から待望の応援が二人来る予定。来月の中旬には大工工事を終えたい。その後仕上げが一ヶ月かかるから3月末の引き渡しに間に合う。 
 
住宅業界の広告は長らく新聞紙上が主流だった。2,3年前からポストインのチラシが主流になった。しかも新聞折込よりポストインの方が少し安い。 
 
理由はそれだけではなくて新聞を取っている世帯が減っている。アパート暮らしならほぼ取らないし中高年が死亡欄を見るために取るケースが多い。かく言う私もそうなのだが。 
 
新築需要は若年層が対象なのに効果が薄れる恐れがある。ポストインはアパートも全て回っている。アパートに住む新築希望者にはポストインの方が向いている。 
 
当社も新聞紙上に広告をしている。中高年向けのリフォームだからアパート住まいは縁がない。中高年はポストインは見ていないと思う。同じチラシでも新聞折込ならこまめに見るのに。 
 
広告も用途によって入れる媒体を選ぶ時代になった。今後増えるのが確実なリフォーム需要は細分化され大小入り乱れて競争する。特殊な分野に的を絞って資産の多い中高年を考えている。的を絞った広告が必要になる。


冬の基礎工事

突風が吹いたり激しい雪が吹き付ける。現場は大工が戻り内部の工事に入る。ベランダがまだ完成していないのだが今日の天気では無理だろう。 
 
大寒も過ぎたが今が寒さも最高潮だ。真冬の工事が嫌われて仕事が途切れて困ったのは昔の話だ。現場の隣では基礎工事に取り掛かっている。水を扱うから一番向いていない時期なのにだ。 
 
凍るし掘るのも埋めるのも容易でない。なぜ今かと言うと基礎屋が空いていないからだ。とにかく職人不足の最たるのは基礎でどこも目の色を変えて探している。 
 
基礎ができなければ家は建たない。技術とか良い仕事とかより工事して欲しい。職人には失礼だがほとんど見えないし決定的なミスでもない限りどこの誰でも良い。 
 
地盤調査が必要になって結果で基礎の仕様を考える。逆の言い方をすると地盤がよければコンクリート強度とか工事の丁寧さで手抜きができる。 
 
鉄筋も工場で作る既製品の時代になり技術の差が出にくい。曲がったりレベルが狂ったりしても調整できる。そんなことで業者を選べる時代は過ぎてしまった。 
 
もっとも職人のレベルという点では他の職人も似たり寄ったりだ。手刻みと言う大工には一番面倒くさい仕事もできないか敬遠されるのが普通だ。プレカットで建材多用の家つくりのレベルに皆なってしまった。