青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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リフォームの準備

朝のうちには雨が降ったが日中はなんとか保つ。基礎の現場は型枠をつけて断熱材を挟む。明日の打設に間に合うようになんとか終えた。午後の打設の後に天端を均してアンカーを入れる。アンカー位置は図面で指示する。 
 
職人不足で基礎屋も応援頼りで現場を空ける時がある。応援を頼むと言うことは手伝いに行かないとならない。一通り基礎の打ったら中の土間コンクリートまで少し時間を置く。その間給排水が入って土間の下を配管する。 
 
土間コンを打つと内側に断熱材を貼り付ける。これで両側で100ミリ厚になる。外周部の外側をモルタルで下塗りをする。最後に仕上げをするのための下塗りになる。そして外部周辺を整地したり片付けて基礎は終わる。 
 
作業場では下地材の加工とリフォームの栗の仕上げ材を加工する。今日もアルバイトを頼んで二人でセッセと機械を動かす。リフォームは壊してから一気に仕上げるので準備が大切だ。 
 
壊してから加工していたのでは捗らない。下地材から仕上げ材まで加工をしてから取り掛かる。こうすることで工期が短くなるし手間もかからない。それでなくともリフォームは変更や予定外の仕事が出やすい。 
 
仕上げのイメージさえ決まって入れば材料は加工してから取り掛かる。こちらは応援の大工を頼んでいるので息子たちは加工だけ参加する。両方を管理する私が一番忙しい。ひと月ぐらいでできるからなんとか頑張らないと。CIMG7400


石場建て

今朝早くから雨が降った。日中も湿っぽいがほとんど降らない。基礎工事が続く現場では型枠付けが始まり明後日の打設に間に合わせる。土曜の午後から打設なのでアンカーボルト位置を指示する。 
 
アンカーボルト位置は土台の継ぎ手位置で決まる。アリ継の男の方にアンカーを打つ。継ぎ手のないところは両端と真ん中に入れる。大工の刻み次第で位置が決まる。手刻みは時間がかかるので普通は基礎の遣り方の頃はできている。 
 
今回も詳細な位置図面を基礎業者に渡す。継ぎ手はアンカーボルトで締め付けることで強度を増す。昔は石の上に載せたので金輪とか追っかけ栓継などで繋いだ。今でも使う大工もいる。 
 
土台の下はコンクリート製の基礎に緊結すると基準法で定められている。石に載せる方法は確認申請を取るのがすごく難しい。石場建てと呼ばれるこの方法は昔は普通だった。地震の際は動くので家が壊れたりする。 
 
反面床下がオープンなので通気が良く壊れても修理しやすい。今でもこれが一番という伝統構法をウリにする工務店もある。明確な基準法違反になるので限界耐力計算で構造安全性を証明しないとならない。 
 
この計算は構造専門の一部の設計士しかできない。費用と時間を考えると非現実的なやり方ではある。神社仏閣ならいざ知らず普通の住宅に用いられることは稀だろう。CIMG7398


コンクリート打設

今朝早く雷とともに強い雨が降った。午後から基礎の打設を予定していたので雨は困る。幸いなことにその後晴れて打設には支障がなかった。今日はベース部分で明日からまた型枠をつけて縦の部分をうち継ぐ。 
 
生コンは気温や天気で呼び強度やスランプが変わる。夏は強度が低くスランプを固く打つ。冬は逆に強度を上げスランプをゆるく打つ。今回は21N/mm2で打った。 
 
圧送車にミキサー車から入れて長いホースのようなもので現場打ちをする。バイブレータで隅まで締め固めるようにして流す。あまり長くかけすぎないように時間で終わるようにかける。流したコンクリートはコテで撫でて均して仕上げる。 
 
作業場ではアルバイトを雇って材料を上の製材所から下ろした。間柱とか下地材、造作のカウンター材などを上棟前に作っておく。建ててから現場を抜けてやるより効率よくできる。応援の大工が増えたりしても対応できる。 
 
職人不足の時代なので常に雇える大工は少ない。人数が必要な時には応援の大工を集める。昔は常に一定の人数を置いたものだが今は難しくなった。棟梁をやる大工がいて応援は必要な時に集めることが多くなった。 
 
人数が多いと仕事が切れた時に探すのに苦労する。最近フリーであちこち手伝いなどをする大工が増えた。特に年配の大工はゆっくり仕事をしたがる傾向がある。そういう大工を何人か集めて現場をやることが多くなった。CIMG7390

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瑕疵担保責任

初夏の陽気が気持ち良い一日。現場は配筋の検査を受ける。基礎の鉄筋の位置とかピッチ、高さをチェックする。明日予定だったが早まって今日になった。この検査は瑕疵担保責任保険のための検査で確認申請とは違う。 
 
行政の中間検査は別にあって基礎配筋は写真提出になる。中間検査は躯体の金物とか構造を検査する。基礎配筋も検査項目なのだが写真提出になる。だから瑕疵担保責任の検査とは別に写真を撮っておかないとならない。 
 
瑕疵担保責任保険は義務なので新築であればすべてかけることになっている。検査は基礎配筋と金物、完了検査になる。合格すると保険証が送られてくる。これで10年間有効の瑕疵があった場合の保険がかかることになる。 
 
検査は基本的に受託を受けた業者が現場に来る。設計事務所とか確認申請の機関などが多い。いつもお願いしている設計事務所に依頼して申し込みとか手続きをする。同じところだと検査の日程とか現場の都合で変更があった場合など融通が効く。 
 
新築は瑕疵担保とか労災とか行政などの手続きとか許可申請が多い。独立した30年前には考えられないほどお金がかかるようになった。問題が発生するたびに対策を立てるがすべて役所がらみの所の仕事が増えていく。公務員や似たような職員が増えるのも道理だ。 
 
意地悪く考えると天下り先を作っているようにも見える。独占的な機関なので仕事は安定的に入って来る。形は民間のような会社組織だが社長は天下りが来る。下受けの仕事をもらう設計事務所などはこれで食っているところもある。CIMG7383


タケノコ

自宅周辺は田植えも済み新緑に映えて一年で一番美しい。午前中は葬儀があって午後から作業場と現場へ。構造材の刻みが終わって仕上げ材と小割材の加工に入る。上の製材所にあ預けてある在庫をリフトを借りて下ろす。 
 
リフォームもあるのでその加工もしないいけない。必要な材料を下ろして選定して加工する。幅や厚みを大きく挽いて乾燥して置いたものを挽き割ったりカンナをかける。 
 
昨日は午前中打ち合わせがあって午後からいつもの温泉に行った。ほぼ毎週のことで一緒になる仲間もできていくだけで楽しい。帰りに産直の店に寄って野菜などを買う。 
 
昨日事務所の小さな庭をのぞいたらタケノコが出て来た。黒竹を自宅から持って来て植えたら2,3年で見事な竹林になった。毎年タケノコが10本ほど出てくる。あまり伸びすぎないように一定の高さで切っている。 
 
タケノコは成長が早くて1日で10センチぐらいは伸びる。朝と夕方でもかなり違う。勢いがつくとあちこちに伸びるので一定のところで止めないとならない。事務所は周囲がコンクリートのところなので心配ないが。 
 
昨年移したハスカップを枝詰めをして植えた。詰めた枝を適当に地面にさして置いたら芽が出た。本当に適当に挿しただけなのにすぐ出てくる。生命力が強いハスカップだが今まで10年くらい実がつかなかったのが不思議なくらいだ。CIMG7358

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