青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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昨日に続き寒い。床屋に午前中、その後喋って昼近くになる。午後はクレームがあって現場へ寄る。大したことはなさそうだが後で業者を呼ぶ。戻ってブログと来週会計事務所が来るので伝票など。

床屋で喋っていると結構社会事情がわかるものだ。床屋さんは色々な職業、職種の方がやってくる。いつの世でも他人の不幸は蜜の味ではないが潰れそうとかわかる。同業者のことを喋るのもいるのだろう。こう言う情報がはやい。どこそこをいくらで処分して誰が買ったとか、社長が夜逃げでいなくなったとか。

経済知識とか難しいことはわからなくてもどの業種が景気が悪いかわかる。高齢化社会で葬儀関係が絶好調だが墓石屋は過当競争だ。リフォーム同様今後を考えて対処する。死ぬときは80代でも墓地は60代くらいに作る。墓石屋のピークは過ぎた。

リフォームは超高齢化社会になる前がピークだ。だからこれから10年くらいが金額の張る工事が増える。その後は徐々に減って金額も小さくなる。戦後のベビーブーマーは60代後半に入った。大がかりな工事をやるには少し年を取りすぎている。今50代後半が大きな工事をやるようになるだろう。相対的に数が少なくなるが前世代の小さな工事があるから全体では増える。

私も60代後半に入るからこれから年下のリフォームを手掛けることになる。自分たちの経験を生かせるので有利だろう。何と言っても経験が生かせるのはお施主様には頼みになる。手すりやトイレの作り方、浴室の作り全て自分が不自由を感じないと本当に必要なものがわからない。

若い世代向けの住宅はデザインが大きなウェイトを占める。流行りものだから敏感でないと遅れていく。年を取ると普通は遅れ気味になる。施主が自分の子供と同じくらいなのだからそうだろう。逆に彼らに年をとった時のことを言っても始まらない。デザインのために耐久性に難があっても無視する。そういう家つくりが主流だ。

家がファッション化したとか消耗品になったとかあるかもしれない。住んでから気がつくことは多いもので年をとらないとわからない。長く住める家つくりは基本だと思っていた。それでは仕事が取れない世になって一部のマニア向けの家つくりになってしまった。そのマニアが意外と少なくないのだがニセモノのデザインに流れてしまうのが悔しい。