朝から作業場で大工と打ち合わせ。刻みが佳境に入り細かいところの仕様を決める。息子が墨付けをして仲間が刻む。午後から銀行とHPの手直しで業者と打ち合わせ。
今回の現場は壁や天井も板貼りなので板の加工もする。乾燥した野地板をカンナがけする。在庫で沢山あるので抜き出してプレナーを通して貼る。突きつけ貼りなのできちんと加工しないと隙間だらけになる。野地板は幅が不揃いなので幅を揃える。長さは2mと決まっているが幅は取れる寸法になる。3寸、4寸、5寸と3種類に分ける。
狭いのが一番多くて半分以上になる。製材した残りから作る関係で狭いのが多く出る。野地として貼る場合は適当に混ぜこぜで使う。表しで貼る場合は寸法が揃った方が見た目が良い。加工もしやすいので分けるのだ。
在庫であるのはサワラと杉だ。赤松もあったが最近あまり使わないので残っていない。サワラは貼るとヒバやヒノキと同じ匂いがする。なんとなくヒノキ風呂とかと似ている。昔は風呂桶とか水回りに使われた。今回は土台もサワラを使った。
小屋の真ん中に大黒柱を立てる予定だ。曲がりも入れる。別に強度的にはなくても良いが見栄えで入れる。大黒はイチイの6寸角を使う。曲がりは桑の曲がったのがあった。ザッと息子が皮を剥いて仕上げてあった。皮付きが希望なのでわざと面を残した。
ただの6寸角と平角では情緒も何もない。そこに面がついた節だらけのイチイがピッタリハマるはずだ。さらに赤い桑の曲がりはバッチリだ。あげくに桑は仕上げを手斧削りにした。独特の凸凹が味があって好きな方にはたまらない。