青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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昨日よりは少しは寒さが緩んだかもしれない。少し早めに起きて展示場に自宅倉庫から薪を運ぶ。昨日オープンした事務所下のセブンイレブンがいつ行っても入れない。朝昼晩とも満員で道路にまで並んでいる。皆コンビニが好きなんだなあ。午後一番で展示場を見たいという方が来た。新聞広告を見たそうで新築を考えている。
 
基礎現場へ寄って作業場へ行く。刻みも進み今日から加工に入る。羽目板に使う野地板を加工中だがなんとか数は揃った。 
 
野地板は角や梁を取った残りで作る。廃棄物を減らしたい製材所は極限まで挽けるところまで使う。残った皮とか残材は廃棄物として処分費をかけて捨てる。賃挽きでも同じで挽き工賃以外に廃棄物料を取るわけではない。なので頼まれなくてもギリギリ製材する。作れるのは小割り材や野地板くらいだ。 
 
プレカットの普及で野地は板でなく合板がほとんどだ。野地板は製材すると出てしまうので沢山在庫がある。当社などのように高い丸太を挽くと野地板も無節が出てくる。ただ野地板は厚みは同じだが幅が様々だ。取れるように無駄なく挽くからだ。 
 
丸太を沢山挽いていた頃は野地板も大量に発生する。とても使いきれる量ではない。しかも節のない良材が多い。もったいないので羽目板を作っていた。加工業者もいたのだが皆廃業した。仕方ないので自分でカンナがけをして使う。実なしで突きつけで使う。 
 
杉板の野地板を使うと乾燥で板が縮み隙間ができる。屋根であれば通気にもなるので構わない。しかし仕上げ材にすると隙間なしにしたい。十分な乾燥があれば可能だがわざわざ室内で乾燥する。高価な柱とか梁を入れるだけで満杯な倉庫にはもったいない。 
 
と言うことで意外と野地板の仕上げ材転用は少ない。たまにサワラとかヒバの野地は風呂用に加工したりする。当社でも杉材の野地は腐って薪になるのも多い。今回は住まいでなく小屋なので思い切り使うことにした。在庫が半分も減って預けてある在庫を入れることができるようになった。 
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