青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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朝のうちは暖かったが夕方にかけ風が強くなり寒くなった。午前中は業者が来て話が長くなる。午後は作業場で加工をチェック。夕方現場搬入をする。明日は朝から建て始める。 

10時過ぎに駐車場に一台の車が入ってきた。客かと思ったら大工の売り込みだった。広告を見て仕事があればと言うことだった。古民家が得意で好きだと言う。一人でやっているがリフォームなどがメインの仕事だ。 
 
名の知られた工務店に勤めていたが不況で辞めて独立した。よくあるパターンでその後どこにも所属しないで自分で仕事を取って歩いた。なかなか厳しいご時世で仕事が切れるので当社に売り込みにきた。 
 
保険をかけてもらう常用の大工以外は一匹狼のフリーになる。保険もなく国民年金と国民健康保険しかない。年金も少ないし労災もかけてもらえない。全て自分持ちになるので安定しない。 
 
若い大工たちは社会保険や失業などをかけてくれる大工になりたがる。たぶん奥さんがそう希望するのだろう。生活のためなら当然だろう。一匹狼になると日当しか入ってこないので切れないようにあちこちに出入りしている。日当もすこし高めになる。 
 
雇う方にすれば保険も必要ないし少し高めでも助かる。仕事がないときは勝手に大工が他所に行って稼ぐ。仕事が出てときだけの付き合いになる。傾向としては60代とか年配者に多い。当社から見れば腕が達者なので現場は助かる。しかも仕事が出たときだけの付き合いもできる。 
 
全てこう言うフリーだけで現場を動かすことはできない。労災保険は現場ごとにかけないとならないし失業保険だけをかけていない。手間賃をどの位常用と差をつけるかなのだ。1,2割高めが普通だ。 
 
本当は仕事が切れないように沢山現場があれば問題はない。ただ当社に来る大工は手刻みとか技術の発揮できる仕事をやりたがるのが多い。当社としてはできるだけ大工たちに良い思いをさせるようには努力している。それは逆に粗利が減ると言うことでもあるから大盤振るまいはできない。できないが加工機械を整備したり材料を在庫して刻みがスムーズにいくようにしている。