昨日から現場に基礎屋が入る。まずは後ろの土留めから。午前中は現場で写真を撮ったり打ち合わせ。午後から作業場でお施主様と大黒や大梁の墨付けの打ち合わせ。大黒柱と大梁がリビングで交差する。その高さをいくらにするか、
どの程度まで組み込みを深くするか。これが1階の床から見たイメージを左右する。2階床から見た感じも重要だ。1階は天井が高く大きな空間を見せたい。上には曲がりが交差し古民家の風合いを強く出す。2階の床からは曲がりの交差と屋根なりの垂木を見る。
1階天井は2階の床の裏側だから天井ふところがない。2階の天井は屋根垂木と野地の現しになる。いずれも構造や素材をそのまま見る形式だ。全て現しだから電気配線で苦労する。ガイシ配線も考えたが手間がかかりすぎる。
文字通り昔の藁葺き屋根の天井仕上げのない構造を踏襲している。雲筋違も貫で栓をする。もちろん現代の住宅であるから筋違とか金物は使う。できるだけ見せないように隠したりカバーする。その手間だけでも相当かかる。
メインはもちろん曲がりや大黒だが目が良いとか節のないと言うことに特にこだわらない。むしろ節があったり腐ったりしていても太さや迫力を優先している。ここを引き立たせるための小道具に構造現しがある。お施主様もずらり並んだ大物にかなりご満足いただけだと思っている。