青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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朝から雨で遅れている基礎工事が心配になる。幸い少しずつ雨は上がり何とか作業は続けられる。作業場では大工たちが最後の仕上げに 余念がない。来週末には現場搬入の予定なので力が入る。

休日なのもあって電話が鳴らず図面を描くには最高なのだがパソコンが使えない。ブログやメールはiPadでなんとかできるがCADは流石に無理で今週中は無理だろうと覚悟している

手描きからパソコンに移行してかなりになる。今も事務所の二階には手描きの図面が残っている。事務所を建てて22年になるがその頃より本格的にCADに移行した。今思うとお粗末な機械でチャチな図面を描いていた。

印刷もワープロが主な機能だったこともあり歪んでとても図面と言える代物でなかった。いつの間にか技術の進歩で線もまっすぐで文字もギザギザが消えた。さらにカラーも使えるなど格段に進歩した。

手書きと違ってパソコンは何度も描いたり消したりできる。何度も時間をかけてかんがえるのが設計なのでしかも前のが残せるので慣れると戻れない。前のを見たい時があるものですぐ出せるのは便利だ。

私は家一軒の設計だとプランだけで何十と描く。ほんの少しずつ違うのだが新しい図面に描く。そして膨大な図面が溜まっていく。手描きだったらどれほどの量になるやら。しかも以前の図面を見たい時もあるものだ。

20年も描きためていてもCADのバージョンアップやHDのクラッシュで見れなくなってしまった。2000年以降しか見れなくなってしまった。写真は残っているのでそれで確認するしかない。

それを思うといくらコンピューターが進歩しても人間の記憶力はすごいもので前の現場の細部を結構思い出せるものだ。大工たちと打ち合わせで納まりを思い出して指示できる。コンピュターほど鮮明ではないが。

iPadを買ったのは現場でも図面を確認したり描いたりできると思ったからだ。現実はまだまだ難しく少なくとも私の要求するレベルではない。ちょっとした確認ぐらいしかできない。メールや写真とかは使えそうだ。何より図面の修正とかメモなどもこなせるのはいつになるだろうか。そうなるとパソコンが要らなくなって膨大なデータ類はクラウドに置いて……….。まだ夢物語に近いなあ。