小寒も過ぎて冷え込みもきつくなった。朝晩は外の仕事はしんどい季節になった。現場は大工と瓦屋が入る。大工は昨日は2人だったが今日は3人。外部工事が続いて板張りの準備をする。午前中は製材所へ挨拶回り、修正挽きの打ち合わせ。
昨年末は忙しくて挨拶もしないで年を越した。作業場の大家でもある製材所は当社には一番のスポンサーでもある。材木はもちろんフォークリフトやトラックの貸しだしまで全て頼る。在庫を減らす予定なので製材所の在庫をあてにしている。
廃業が多い製材所だがここの大家は在庫も多く規模も大きい。何と言っても頼りになるのは在庫の木材の豊富さだ。杉や松だけでなく欅など広葉樹も広く在庫する。手刻みにとって乾燥した木材がすぐ手に入るのは大きな魅力だ。
今までは丸太を購入して賃挽きをしてもらっていた。丸太買いは出た材の等級は丸儲けになる。安い丸太を買って良い木材が出れば儲かる。材木を買うと等級で値はかなり違う。端っこから出た小割材も出るし。
良いことばかりでなく資金と在庫スペースがないとできない。在庫すると出し入れのためのフォークリフトは必需品だ。管理も大変で腐ったりしないよう気を使う。現場が多いほど利益率は良くなり少ないと管理費などが負担だ。
役物と呼ばれる節のない材は丸太買いだと高いと思うわないが材木買いはモロに高くなる。良い丸太を買うと良い材木と小割材が出て来る。ほとんど役物と言う感じで並材の価格で役物が手に入ったように思ってしまう。
実際は管理費やリフト代とかを考えると結構高いものに付く。数が出て回転が上がれば資金繰りも楽になる。なるが在庫の管理は専門が必要になる。それやこれやで現場が減ったりすると相当きつい状況が続く。
手刻みをやる工務店などが加工機械の故障などを機にプレカットの変わる。当社は大家の製材所の力で何とか継続できる。資金繰りを考えて丸太買いは諦めた。すぐ近くに在庫があるのに利用しない手はないと思ったからだ。