打ち合わせがあって朝早めに現場へ。内部の仕様とかキッチン、収納を考えていかないとならない。家族で現場へきていただいて自分の持分は自分で決める。全体のバランスさえ取れればご主人は任せる。大雑把な感じで把握していただいて後で決める。
午後から作業場へ行って加工の様子と製材所へ寄って残材を引き取る。丸太買いをしていた頃は製材をした後の残材が大量に出た。製材所にすれば皮の部分を残されると処分費がかかる。賃挽きの工賃にはゴミ処分費が含まれない。原則自分の分は持ち帰る。
溜まってくると製材所から運べと催促がくる。古いものは乾燥して軽いが生は重い。今日の分は2年前のものだったのでカラカラに乾燥している。樹種はクルミとシナ、桂。皮の部分とは言っても厚さは5センチほどもある。生だったら持てる代物ではない。
薪にする部分と使える分をチェンソーで切りながら積む。使えそうなものは作業場へ下ろし残りは自宅倉庫の薪置き場へ。暇なときに適当な長さに切って積んでおく。薪ストーブ設置のお客様のところへ配ったりする。自家消費ではとても使えきれない。
伐って積んである分だけで自家消費の2,3年分はある。現場の残材だけでも使いきれない。それに製材所からの持ち帰りだから余るわけだ。そのほかに解体やゴミ処分を頼まれて材木は薪にする。それも馬鹿にならない量だ。
それとは別に使える部分を集めておいて加工に出していた。フローリングやちょっとしたカウンター材などに使う。土台の栗を挽けば必ず皮が出て集めると結構な量になった。羽目板やフローリングになるのだがこの頃は丸太ではなく製品買いにしたので皮はでてこない。
加工業者の廃業で集めても使い道がない。今回の現場でオリジナルのフローリングは最後になる。材料も加工屋も目処がつかないしせっかく使ってもあまり喜ばれなくなってきた。既製品の方が出来も良いし値段も安い。私的にはどこでも売っていないオリジナルに価値があると思うのだが安ければと言う風潮には勝てない。