青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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やっと大工の応援が来て今日から賑やかになった。人数分の材料を加工するのに息子と二人がかりでないと追いつかない。そうでなくては現場は進まないのだから当たり前だが。外部も塗装は半分ほど終わって今週中にはなんとかなりそうだ。 
 
朝は雨樋の打ち合わせで板金屋が来る。本屋は破風が付いているので普通の金具だが下屋は垂木現しだ。持ち出しの金具をつける。瓦と雨樋の相性は非常に悪い。瓦は雨の強さで巻き込むように雨が落ちる。つまり樋に入らない。 
 
強くなると段々と向きが変わり遠くに飛ぶ。半丸の樋だと幅が150ミリ以上ないとうまく落ちない。雪国では落雪で樋が壊れる。なのであまり前に出したくない。それに瓦は形状から集中して落ちるので雨脚が強くなると遠くまで飛ぶ。 
 
京都などでは樋はつけないのが多い。見た目や家の保ちの問題だろう。別に落ちるところに石や瓦で跳ね返りの樋状のものを作る。この方が風情もあって見た目もよろしい。 
 
素材も銅が一番だが柔らかいのですぐ曲がる。展示場も銅製だが最初の雪で曲がって垂れた。直してもすぐ壊れるのでそのままになっている。ただ下が跳ね返りで汚れるので余った瓦を並べている。 
 
工事中も足場に雨が跳ね返って外壁が濡れて汚れて来る。外部が板の場合は塗装前に色が変わって来るので困る。塗装が済み次第すぐに取り付けをしないとならない。しかも垂木に横付けするタイプは特殊なので納期もかかる。CIMG5899