今日から塗装屋も入って現場は7人もいて混雑する。大工は傷などの補修やら棚をつけたり最後の追い込みになる。階段の手すりも何とか頑張ってもらってできた。カップボードも箱は完成してあとは組むだけ。一階の腰板がまだなので明日からできそうだ。
写真を撮り忘れてあれだが木は塗装でかなり変わる。目がくっきり出て少し暗い感じになる。広葉樹もサンダーをかけてあるので粉が吹いて白っぽいが塗装ですっかり変わる。本当に生き生きしてくる。
階段と手すり関係が欅なので塗装でさらに良くなる。リビング周りは欅が多いので塗装でだいぶ印象が変わるはずだ。腰板も栗でしかも床はウネウネと模様が強い桜だ。お施主様がすごく気に入っていて養生に隠れて見えないのが残念だ。
塗装が木を生き返らせるとしたら漆喰は引き立て役になる。白と木の色はすごく相性が良くて綺麗だなのだ。板を貼ったり木をふんだんに使っても良く見えるとは限らない。板張りの部屋はただの小屋にしか見えない。漆喰があってこそ引き立つのだ。
私のお施主様は大概木が好きな方が多い。なのでついどこもかしこも板を貼ったりする。しかしバランスが悪いと何の変哲も無い小屋になってしまう。そこを説得したり誘導するのがこちらの仕事なのだ。施主は素人なのだからよくわからないのが当たり前だ。
木を組むだけでなく目や乾燥度を見て適切な選定が最初の仕事だ。次が加工で後で隙間が開かないように刻みもノウハウがある。そして組み立てで組んで行くまでが大工の仕事だ。その後は塗装や漆喰など設計者の仕事が多くなる。これからも木の抜けない期間が続く。