春らしい陽気になって現場もどこかノンビリした空気が漂う。塗装屋は今週中に内部塗装を仕上げないとなりません。半分ほど終わって残り4日で終了です。大工は一人玄関の仕上げに精を出します。一人なので勝手気ままに休みも取らず8時ごろま作業を続けます。
塗装が入ると現場は綺麗になります。ゴミが散乱していては塗装にゴミが混じります。いつもセラックニスを二回塗りしています。艶のない仕上げにして自然な感じにしています。カウンターとか階段廻りは皮膜の硬い水性ウレタンで仕上げます。
栗の腰板をリビング周りに貼っているのですが無塗装の時に比べ塗装後は木目のメリハリが出て来ます。白茶けた感じのが木目くっきり濃淡がはっきりして来ます。こうならないと栗の味が出てこないのです。
塗装は表面の保護の他に木目をはっきりさせるという効果があります。無塗装より自然に見えるのです。サンダー仕上げの状態では木目もよくわかりません。塗装で生き返るような感じがします。
これとは逆に自然を生かすために無塗装を選ぶ方もいます。外部すら無塗装で汚れて焼けるままです。昔の神社お寺は皆無塗装ですがグレーがかった色になってしまいます。意外とこの状態で長持ちするのです。
むしろ塗装をすると10年とかすると雨や日が当たる部分と当たらない部分が差がついて来ます。解決するには再塗装しかないわけですがだんだんと色が濃くなります。何十年と経過すると無塗装も塗装もそんなに違いがないように思えます。要は綺麗な直色状態を維持するかどうかだからです。