現場廻りはいつものコース。塗装の仕上げが入るリフォームへ行き建て方の現場へ。大工も増えて屋根廻りまでいきそうだ。足場もかかって外部廻りも塞がった。屋根は断熱材を二重に貼って仕上げるので時間がかかる。
先月伐った丸太の製材が始まり杉から製材する。枝が多く並材しか取れないだろうは思っていた。実際挽いているのを見ると見事に並材だらけだ。まあ現場は役物だけでできている訳ではないから並材も必要なのだが。
丸太買の醍醐味は役物と呼ばれる無節が取れるからだ。外部から見ただけでどんなものが取れるかはある程度わかる。だから丸太の値段が決まるのだが。外部に枝が多ければ当然節だらけしか出てこない。太いとそれなりに挽き方で一面無節が取れる。
だから太さは価格の重要な要素にはなる。細くても枝打ちした物は役物が取れるから高い。太いだけなら人間で言えばデブにすぎないから価値がない。同じ山でも外周部の日が当たる場所に生えた物は枝が多くて年輪も飛んでいる。
中心部それもあまり日が当たらない丸太で枝打ちされたものが価値がある。節の有無もだが年輪が細くて目が詰んでいる。狂いにくく鉋がけしても艶が違う。山の中で競争しながらまっすぐ伸びた木が良材が取れる。
伐採現場に行くと遠目にまっすぐに見えても結構曲がっているものだ。杉やカラマツはまっすぐな木というイメージがある。倒してみると半分近くが曲がっている。下からグルリと木を見てもどのくらい曲がっているかわからない。
倒せば一目瞭然で曲がっていれば価値は大きく落ちる。製材しても狂いやすい目が曲がった角しか取れない。見えないところとか使う場所が限れられる。そういうリスクがあるので丸太は入札で買う方が確実だ。
入札に行くと同じような丸太が値段が違う場合がある。綺麗な中心円の年輪かとか年数の割には年輪が飛んでいるとかだ。山を見て買うのは相当な見る目を持っていないとリスクがある。入札はその点で売る方が価値を決めてあるから予算次第でいいものが買える。もっと確実なのは製材した材木で買うのだが値段がリスクに反比例する。