青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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昨日の日曜は野暮用が重なりさらに展示場まで来客があった。22年前に建てた方から電話でドアの鍵が壊れて鍵屋に電話してもらう。今日も朝からボイラーの故障とシャワートイレの故障と続き走り回る羽目になった。 
 
独立後30年も経つと最初に建てた方がリフォームの時期に入る。初期の頃は国産材にこだわった家は少ない。最初は6年ほど経った頃だろうか。その前は外材で建てていた。しかも材木の調達そのものも大工任せだった。 
 
国産材に変わったのは親戚の家を建てた際に自分の山から出したことだった。初めての伐採で量もどのくらい出るのかわからなかった。もちろん乾燥のこともわからない。製材して生で使うような状態だった。 
  
大量に余った丸太を全部挽いたら何棟分も在庫することになる。置く場所からトラックから何もかも全くわからなかった。預かってもらっても一部を横流しされたり雨晒しで使えなくなったりした。 
 
色々業界の裏事情も理解し高い授業料を払って必死で覚えた。20年前は製材所も元気があって国産材の家も多かった。大工もプレカット何するものぞと言う根性のあるのがいた。 
 
時は流れ製材所は廃業し腕の良い大工は引退した。いつのまにか国産材の手刻みで家を建てる業者は貴重な存在になった。それどころか職人不足で普通の家ですら大変な時代になった。 
 
そう言った活気がある国産材の時代の家がリフォームの時期に入った。せっかくの真壁の家を大壁のクロス張りに直している。客というより業者の方がそうしたがるのだろう。古民家リフォームで昔の良さを殺さないリフォームをやりたい。