午前中はいつものように事務所で図面。午後から現場へ、その後作業場と製材所へ。また戻って現場で玄関屋根の確認。と言うかチェックとダメ出し。事務所へ戻るといつもの豆腐屋さんがまだいた。慌てて買いに走る。
下地ができて外部の仕上げになるが玄関の屋根ができた。玄関屋根ができないと外壁が貼れない。和風の場合は玄関が一つのシンボルのように凝るのが多い。今回は小さめなのだが屋根はいつも通りに広小舞を3重に回す。垂木現しで和風の庇の作り方の基本だ。
鎧貼りと和風の家つくりの基本中の基本だ。板貼りの上部は漆喰の小壁がつく。和風と洋風で中途半端な家が多い中できっちりと作るのは珍しくなった。もっとも作る方にしても材料費と手間がかかるのでやりたがらないのが多い。
先月から挽いていた唐松が全部終わった。外壁用の板が二種類と階段材が主な用途になる。唐松は米松の代用品として需要があって価格が高騰してきた。下がりっぱなしの杉と違い良い丸太は高い。
自分の山から出したので長さも想い通りにできた。入札だと4mしか買えないが5mをたくさん用意した。高い丸太を買うと板材を取るのは勿体無い。歩留まりが悪くなってしまうからだが今回は気にしない。
外壁材としては杉材が多いが耐久性では劣る。唐松はヤニが多く水に強いのと硬い。節が多いので和風では使えないが洋風では気にならない。狂いも大きいので厚めに挽く。
製材所では当社のものは一箇所にまとめて屋根のかかったところで吹きさらしにして乾燥する。いきなり倉庫にしまうと風通しの悪いところは白太の部分がカビて変色する。もちろん乾燥も遅くなるので風に当てる。
自前の倉庫は作業場兼用になっている。製材所は屋根だけかかった倉庫があるので借りている。板は乾燥しやすいので2,3ヶ月で使えるようになる。