大寒も過ぎて本格的な寒さが到来した。今朝もかなり冷え込んで薪を取りに行くのもしんどい。早く起きて薪ストーブに火を入れるのは私の仕事だ。現場は今日も大工が一人で水曜あたりからまた応援が来る。
仲間の設計事務所へ寄ったり支払いなどで午前中は出て歩く。構造計算とか法規のチェックは他の事務所にも依頼する。基本デザインは私が役所へ提出とか構造計算などは他所にもお願いしている。
以前は私一人で全てやっていたが忙しいのと人を雇うのが難しいので今の形になった。設計者の中には構造計算や法規に詳しいのはいるが伝統工法のことを知っているのは少ない。別な才能なのだろうと思う。
木造のそれも古民家とか伝統的な構造に詳しいのはほとんどいない。そして行政への申請とか検査をクリアするのは慣れないと難しい。デザインはできても申請許可がなければ建てることはできない。
法令遵守だけでなく断熱とかホームオートメイションなど難問が山積している。建材は検査が通りやすいように作る。建材を使用するだけなら何も問題はない。手作りとか伝統工法とかになると途端に面倒が増えてしまう。
昔のように法規が緩い時代なら問題がなくても今では到底通用しない。そう言うことに詳しい設計者は現場がないから覚える機会がない。ややこしいことに断熱や耐震性はすごくやりにくい。
設計者の立場から見ても増えるどころか減る要素しかない。職人だけでなく行政に申請許可ができる設計者もいなくなった。いてもベテランが多く将来は明るくない。次の世代も育てないといけない。