穏やかな一日で日が出ると暖かかい。大工は今日も3人。外部の軒裏を張っている。早めに外部を仕上げて塗装したい。塗装ができないと雨樋をつけられない。雨樋がないと雪が溶けて足場に当たって外壁に跳ね返る。
人数が多いのは何かと早くできる。内部は半分ほど天井が仕上がった。天井は4寸角を45センチごとに流しその上に板を張る。根太表しの天井のような仕上げになる。豪快さと繊細さが混じったような仕上げになる。
張る板も用途に合わせ厚さ実形状が異なる。外部用は厚く内部も天井は実なしで腰板は実がつく。板の間が開くか開かないかの違いがある。実なしの突きつけ仕上げは後で乾燥して隙間ができてしまう。
目の高さにある腰板は隙間が目立つ。天井だとあまり目がいかないし気にならない。実のない腰板は隙間にゴミが詰まらず良いと言う方もいる。仕上がった時に目地があれば陰影ができ奥行きがある。
ただ板張りと言っても用途により厚さ実形状はては木目までこだわる。多めに用意して柾目と板目、赤みと白太は分けている。余ったものには種類ごとに墨で書き込む。しまう時に分けておくと使う時にすぐ出せる。
木の家は熱意とこだわりが仕上がりに出てくる。すぐはわからなくても手間暇かけたところは劣化や痛みが違ってくる。在庫も増えるし統一して使う方が効率はいいが仕上げは確実に落ちる。