朝から小雨が降りしきり夕方までやまない。リフォームの現場はいよいよ最後の追い込みに入り明日明後日で完了か。作業場では外壁に使うカラマツの板の加工の最中。今日中には上がりそうだが現場搬入ができない。
以前書いたようにカラマツは樹齢5,60年で昨秋山から出した。出してすぐ製材して乾燥させて置いた。カラマツは比較的まっすぐで4番玉まで取れる。建築用材としては2番までが良いところだ。
太くまっすぐだと3番玉までいけるが枝が多いので節それも抜け節が多い。チップ用として出したので伐採工賃は賄えた。製材した材としては上々で良い板が取れた。カラマツはヤニが多く捻れて割れも入りやすい。
まあ暴れる木と言うことだが今回はほとんど狂いもなく抜け節もない。幅24センチで挽いたが曲がるのでカンナをかけると3センチも減る。今度のは1センチくらいしか減っていない。歩留まりも良い。
ヤニが多いのは水に強く腐りにくい。日に焼けて赤くなるが徐々に黒っぽく変色する。あまり無節が取れないので小節の板になる。無節信仰の強い大工には不興で狂いもあるので喜ばれない。
洋風っぽくなりがちで和風の本格派には向かない。古民家とか数奇屋のイメージではない。北欧風のペンキを塗った家なんかのイメージだろう。節のないところをうまく使えば仕上げ材としてもいけると思うのだが。