朝方雨が降って1日スッキリしない。台風も来るし明日も晴れそうもない。現場へ行ったり図面のチェックでほぼ終わり。明日は打ち合わせもあって準備もしないとならない。
またまた職人の話になる。60代が多いと書いたが間違っているところもある。例えば大工の場合は住宅会社に専属で入っているのと外注で請負う大工がいる。同じ大工とは言っても道具も見た目も違う。
プレカット化と建材多用の家作りになって修業とか腕が死語になった。電動工具の普及が拍車をかけた。使いこなすのに時間がかかる鑿や鉋は無用な道具になった。
古い道具を使うのはベテランで若者は工業化された現場にしかいない。大きな住宅会社は若い大工が多く保険完備で道具や交通費まで支給される。地場の工務店や中小住宅会社は請負制で現場ごとに契約する。
大手は規格化が進んでいるから似たような仕事を大量にこなす。地場の業者は昔風の家つくりが多い。多少の腕が必要でベテランの活躍する場が多い。仕事も途切れがちで空きが出るので休みながら仕事ができる。
60代のベテランが集まるのはこう言うところだ。対照的に大手には若い大工が制服ヘルメット着用で働いている。サラリーマン化しているから安定していて所帯持ちには向いている。
大工もベテランの多いところと若者が多いところがあって十把一絡げには言えない。当社などは典型的な零細だからベテランの大工しか集まってこない。道具がないとできない仕事も多いから尚更だ。