今日も良い天気で快適な秋晴れ。しばらく纏まった雨が降っていない。トラックもホコリで白くなった。朝一番の薪ストーブの煙が無風で隣の家までたなびいている。
応援の大工のところへ打ち合わせに行った。彼はプレカットとか下請けはやらない。当社のような手刻みで太い柱の家を建てる。今建てているのも主だった柱が8寸角(24センチ)で造っている。
初めて見る方は度肝を抜かれるに違いない。私との付き合いは古く面倒な現場の時には彼の出番になる。展示場も建ててもらったがどんなに太い柱でも梁でも文句は言わない。
8寸角の家は建てるのにどれほど苦労するか経験者でないとわからない。8月からやってまだ外部がふさがっていない。1月まではかかるだろうから途中で抜けてくると言うことだ。
プレカット全盛の中でまだまだ彼のようなとんでもない大工がいる。苦労を苦労と思わない当てになる大工だ。当社の現場も決して楽ではない筈だが文句を言わない。難しいとか手間がかかりすぎるとか泣き言を言わない。
息子も言わない方だが彼の場合は底なしだ。古民家の改修を一緒にやろうとした。難しすぎて断るつもりなのにやりがいがあるから引き受けろと頑張る。結果として予算が合わなくてやめたが。