青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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目一杯頑張る

朝一でワンコの散歩、その後床屋へ寄る。それから事務所へ出勤。図面やら仕事を片付け午後は打ち合わせ。夕方戻ってまた図面の続き。 
 
今月に入ってずっと図面書きが続く。仕事があるだけマシで喜ばしいことだ。昨年まであまり仕事がなくて廃業もチラついた。展示場を売却して閉める相談もした。 
 
今年に入り少しずつ仕事の話が舞い込み月を追うごとに増えている。仕事は決まるときは決まるしダメな時はダメだ。ぶっちゃけこんなに決まれば来年はどうなるのかと心配になる。 
 
そんなことを言うと来なくなるので余計な心配とは思う。今まだって調子がいい時と悪い時があった。自分でできる範囲でやるしかないしできなければやらない。当たり前のことが普通にできるようになったのは最近だ。 
 
難しい仕事でもないときは無理をしてもやる。そして苦労をして儲からない。後悔をしても後の祭りだ。選ぶほどいっぱいあればこんなことはなくなる筈だ。 
 
現実はそううまくいかないもので重なる時もあるし開く時もある。しかしどんな時でも自分のできる範囲でベストを尽くし完璧を期す。調子が悪い時とかやる気が出ないこともある。 
 
常にベストを尽くす、言うは易いができない時も目一杯頑張る。ノウハウの蓄積と息子の技術で予算のない時でもなりなりのことはできる。そこが歳を取った最大のメリットだろう。 
 
できればこのまま歳を取らなければ良いのだがそうはいかない。見た目だけでも若くありたいとネットでチェックはしている。


床屋と農家

朝早く起きてワンコの散歩の予定が寝坊した。不満そうな顔で出かける私を見ている。早めにまた現場へ下見による。事務所で図面を書きながら見積もりの業者と打ち合わせが続く。午前午後とほぼ一日出入りする。 
 
家内の実家が床屋でいつも行っている。盆前から忙しくて行けないでいる。だいぶ伸び放題になって少し見苦しい。義父がなくなって以来兄が継いでいる。継ぐのがいないから兄で終わりになる。 
 
床屋とか大工は職人なので定年がない。体が動くうちは働ける。同い歳は働いているのは自営か職人しかいない。自宅の周辺は農家だがそれで食ってるわけではない。 
 
サラリーマンを辞めてから趣味で自分が食うぶんだけだ。親が残した農地と道具をそのまま使って継いでいる。前から手伝っていたから特別なことはない。 
 
田圃は年に何回か草刈りとか整備で駆り出される。行けないと罰金がわりに金を払う。正直農地はいらないから欲しいのがいたらあげたいくらいだ。農機具も全部処分したし。 
 
農家の生まれでも継ぎたくないのに進んでやるのがいる。床屋の兄で農地を取得し本気で畑を耕作している。趣味と言われる面積を超えている。小屋を建て農機具を揃え休みのたびにせっせと畑に通う。 
 
趣味と言うには本格的な収穫量で何度ももらっている。やれと言われてもやらないのに進んで農家になりたがるのもいる。熱意も本格的な農家並みで勉強もしている。農機具も趣味の範囲を超えてプロと言ってもいいくらいだ。 
 
床屋と農家をどちらが本業なのかわからないほど並行してやっている。老後の趣味と言うにはハードすぎていつまでできるやら。こちらは収穫したものをもらうだけでいつまで来るか心配するのみだ。CIMG66262


こだわりのリフォーム

少し気温が下がって曇りもあって涼しい。秋の気配が濃厚になった。朝一番で現場調査に出かけた。熱くなる前にと思ったからだ。笹薮を漕いだり歩き回って問題点を探す。 
 
また同じことを言うようだがリフォームの相談が出てきた。築年数で建て替えかリフォームかが決まる。概ね25年が目安になる。もちろん個々の違いはあるから皆一緒ではない。 
 
60代で25年前といえば40前で子供が生まれて家族らしくなった頃だ。とりあえず必要な部屋数と予算で適当な間取りで建てる。特に希望もなければこだわりもない。設計と言っても間取り以外に大きな変化はなかった。 
 
私は40年前に最初の家を実家の隣に建てた。23坪の小さな家で当時珍しい吹き抜けがあった。おかげで冬はずいぶん寒い思いをした。床暖房を設置したり金をかけた。 
 
しかし快適とは言えず狭くて物が溢れた。隣の親が早く亡くなったのでそちらに移った。元の家は息子夫婦が住んでいたが建て直した。家は年代によって用途や数が変わる。 
 
今リフォームを考える方は老後が一番の関心ごとだろう。リフォームであれ新築であれ終の住処になる。大きさはもちろんいかに快適に過ごせるかだ。ランニングコストも重要だ。 
 
無垢材で好きなように建てるのは少々のご予算が要る。ビニールクロスやベニアの家にまた我慢するのは納得しない。予算が厳しければ小さくすれば良い。そんな考え方をするのが増えた。


並列処理

町内の草刈り奉仕が早朝あった。自宅前の廃校になった小学校の校庭を刈る。廃校になれば管理業務は町内に委託される。(と思う)年に何回か草を刈る。色々なことが町内に降りかかるようになる。ほとんど高齢者なのに奉仕する訳だ。 
 
午前中は打ち合わせ、午後は図面はいつも通り。合間に業者との打ち合わせが入る。朝から晩まで図面のことばかり考える。設計は必ず通る道なのだろう。とにかく一気に進めないと忘れてしまう。 
 
明日も別な方との打ち合わせが入っている。そちらはそちらで頭を切り替えて図面を描く。不器用なのか同時進行ではうまくいかない。一つ片付けたら次、順序良くやらないとできない。 
 
家内に言わせると典型的なA型人間だそうだ。だから途中で予定が狂ったりするとすごく調子が悪い。多分お施主様との打ち合わせでもそんな顔をすると思う。 
 
コンピューターの世界はとっくに並列処理になってしまった。単体のCPUの進化が止まって並列にしないと処理できない。こちらは今でも並列処理ができなくて止まったままだ。 
 
ところが古民家リフォームで同年代を相手にするとたまにお施主様より私が早くなる。プロだから当たり前だが。少しトロいくらいがちょうど良いかもしれない。 
 
デザイン的なことや建材の知識などバリバリの設計者から見ればかなり古臭い。でもこのくらいが同年代相手の古民家リフォームではちょうど良い。これからもっと高齢者を相手にすることもあるからさらにブレーキが必要だ、いやあまりトロイと仕事が来ないかもしれない。


こだわりの家つくり

今朝も夏の朝という感じで暑い。昨夜の雨で濡れた田んぼのあぜ道をワンコと散歩。帰るともう汗をかく。今日も一日事務所で図面作成。ほとんど出歩かないので外の天気が気にならない。 
 
毎日毎日仕事のことしか書かない。そんな面白くもないブログを読んでいただいている。数も増えてそれなりに文句が来たり影響がある。ほとんど業者で取引先とかに書いて欲しくないと言われたりする。 
 
同業にはきつい言い方をするが取引業者にはあまり言わないようにしている。まあこのブログを読んで家つくりの参考にしている方もいる。毒にも薬にもならないよりは多少間違いがあっても本当のことを書く。 
 
よその悪口を言うと言われた方はずっと忘れない。いくら商売だからと言っても悪口まで言って蹴落としたいと思っていない。そんなことをしなくても潰れるところは潰れた。 
 
もう29年も自営をして来たが業界も変わった。規模拡大のために無理をしたところとかハナから引っ掛けるつもりで潰れたようなのもあった。そう言うことを言うと問題だが。 
 
かく言う私だって潰れかかった時もあったしやめようと思ったことは何度もある。潰れたら皆に迷惑をかけるし第一格好が悪い。苦しくなっても世間体とか気にするものだ。 
 
いつも厳しくなっても仕事が出て何とかなる。良くなれば苦しいことは忘れる。その繰り返しだ。最近は新築よりもリフォームに仕事が移った。同年代相手だし訳もなく値切られるようなこともない。 
 
なりなりにできるようにやると言うことだ。そうやって安物とこだわった高級と別れていくのだろう。こだわると言っても金の取れる仕事ができるかどうかだ。コストを下げるよりも他所では絶対にできない仕事ができるかどうかだ。