青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

090-1060-9764

こだわりの豆腐

時折小雨が降る変な天気で気温も下がり秋の空だ。朝から打ち合わせでお施主様のところへ行く。以前建てた方で社屋を建てたいと。その後床屋へより午後から現場へ材料を配達。 
 
やっと夕方事務所へ戻り溜まった用件を片付ける。各種申請や図面作成があるので出歩いてばかりもいられない。昨日は移動豆腐屋さんが近所に来る日で久しぶりに買った。 
 
寄せ豆腐は作りたてで熱くて持てない。いつも普通の豆腐である生豆腐と焼き豆腐か寄せ豆腐を買う。寄せ豆腐は家内と二人だと一度に食べきれない。 
 
食べ物はなんでも作りたてが一番美味しい。まるで出来の良いヨーグルトのような滑らかさと豆の香りがする。評判の店でも買うのだがいつ作ったかわからないのでこれほどではない。 
 
私は焼き豆腐が絶品だと思うがすき焼きに入れると柔らかさと豆のコクが絶品だ。多少の時間経過でも味が変わらないところがまた良い。寄せ豆腐は生ものだが焼きは置いても美味しい。 
 
豆と水にニガリを入れるだけの作業にこれだけ差が出る。こだわりなんて噯にも出さないおばちゃんが夫婦で作る。見た目とは違って秘伝の作り方があるのだろう。当社もかくありたいといつも思っている。


集成材

朝から小雨模様の1日。外部の工事がないのであまり影響はない。現場で打ち合わせ後作業場へ行き棚に使う材料を選ぶ。集成材ではなく無垢材、それも少し曲がったものを考えている。
 
今回は家具類棚類はカラマツの集成材を使っている。カラマツは硬くて捻れて成長するので割れが入りやすい。薪ストーブの家だと乾燥するので狂いが大きい。 
 
階段も無垢もあるのだが乾燥途中で割れが入っている。挽き直して使えるレベルでない。梁材もあるが大きく割れてしまった。 
 
階段は薪ストーブに接しているので熱せられる。割れる可能性大なので集成材を作ってもらった。いわゆる既製品はないので作るしかない。 
 
自然素材が好きとか健康にと言っても割れるとそれなりに気になる。埋めたりするが気になる方も多い。古民家そのものが大好きな方でも割れは気にする。 
 
程度問題なのだが多少のことは我慢してもらっている。本当は気にせず豪快な曲がり材とか使って欲しい。そこが当社の面白いところではあると思っている。


思い通りに動かす

ほぼ1日現場で造り付けの手伝い。大工が一人なので相棒がいないと取り付けできない。鋸屑と埃にまみれて喉が苦しい。合板類のカットの埃は喉に悪い。
 
いつも大工の最後のあたりは現場に張り付く。細かい寸法や取り付け方法でいつも揉める。こちらの意図する仕上がりができないとやり直しになる。 
 
もちろん職人は強度と取り付けを考えて段取りしている。箱一つ作るにも枠を縦勝ちか横勝ちかで印象が変わる。そういう細かいところが思い通りにいかないと気が済まない。 
 
正直以前の大工とはがっかりすることの方が多かった。息子になって言うことが通るようになった。こちらの知識が足りず揉めることもある。 
 
経験を積んだぶん思い通りに動かせるようになった。30年も経ってやっとかとも言えるが。CIMG7856


家具製作

曇りがちで昼ごろ雨が降った。階段が終わって家具製作に入る大工は仕上げ工事が急ピッチに進む。寸法や仕上げ方の打ち合わせが頻繁になる。金具とか細々発注が続く。

見える部分の製作が仕上げの本当の決め手になる。時間をかけじっくり大工と相談しながら作っていく。図面に明示しない部分まで指示しないといけない。

キッチンは作るのだが大きく二つの箱をまず作る。箱には引き出しやIHヒーターなど入れ込むものがある。その寸法が確実に入るようにする。枠材も厚みから縦横の寸法はては縦か横かどちらが優先かまで決める。 
 
ビスと接着剤で固定するがビス頭はどうやっって隠すか。金物はどことどこを緊結するか。ステンレスカウンターと枠材はどう留めるか。作る方は全て指示どうりに作業する。 
 
こんなところまで図面化はできないから現場で指示になる。見ないとわからないものもある。下地がどうなっているかにより留め方も違う。 
 
家具類の造り付けをやり始めたのはかなり前になる。最初は家具屋にお任せで外形寸法しかわからなかった。何回か経験して細部の作り方まで覚えた。 
 
どちらかと言うとデザインより丈夫さがメインだったような気がする。まあ垢抜けないところもあった訳です。


図面描き

昨日今日と仕事で現場と事務所。次の現場のことが具体的になって業者と打ち合わせが始まる。地鎮祭後すぐ仮設電気とかトイレを設置する。 
 
現場管理は仕事の種類が多くミスしやすい。契約が済むと建築確認をとって瑕疵担保と建設の保険を申し込む。その後遣り方を出し地盤改良があれば先でその後基礎工事になる。 
 
基礎工事が始まれば資材発注、クレーンの手配、大工の手配、各業者の発注になる。見積もりをしているから大体の工程は承知している。と、次々と発注して行く。 
 
その合間にその次の現場の打ち合わせがある。似たような現場が続くと設計も似て来る。だから細かい仕様がこんがらかって間違ったりする。 
 
日本はフルオーダーの住宅が多いから細かいところまで打ち合わせる。キッチンなどは水栓、レンジ台はもちろん引き出しの取手やタオル掛けなども決める。 
 
そして情報は全て職人に伝わらなければならない。図面しか方法がないから詳細図をたくさん描き用意する。職人はそれを見ながら下地を作り組み立てる。 
 
設計者は施主様の意向を理解し意匠図を描いて説明するが職人向けには詳細図を書く。だから似たような図面を何度も描くので忙しくなる。机に座っての作業なので運動不足気味で困っている。CIMG7802