青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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薪ストーブ

台風一過スカッと晴れる。吹き返しの風が強く向かいの公園の葉が散る。一気に秋の気配が濃厚になる。一日事務所で図面やら書類など。夕方現場へ寄る。 
 
大工工事が終盤にかかり一人で頑張る息子は朝早くから夜遅くまでかかる。日曜の昨日も作業場で仕事をしたらしく暇になった孫がこちらへ遠征に来る。すぐ隣にいるので時々寄っていく。 
 
自宅付近の田んぼは台風もあって先週半分ほど稲刈りが済んだ。雨は強かったが風がなくて稲には影響はないようだ。栗が道路に一面に広がり拾い集める。 
 
この頃忙しくてワンコの散歩が減ってきた。ストレスなのか犬小屋をかじって壊して昨日修理した。散歩に連れ出さないと余計貯まるのだろう。 
 
もう夕方ストーブに火をつけるのが日課になった。現場から持ち帰った残材だけで燃やすが本格的な冬には物足りない。火力は良いとして火持ちが悪い。ケヤキなど硬い木の残材はあるのだが切るのも割るのも半端でない。 
 
肩が痛くて斧を思い切り下ろせない。運動不足なのか肩や膝が痛い。事務所から出ない日が続くとすぐなってしまう。セッセとワンコの散歩に行けば良いのかもしれない。 
 
100年生きる時代が到来すると薪も割れないようになったらストーブは高くつく。そんな先のことなど思い悩んでもしようがない。やめろと言われるまで仕事をして残材を確保するしかない。


現場の効率化

午前中は打ち合わせ。午後から現場へ行き材料の後片付け。息子一人なので片付けや運般は管理者の仕事だ。壁の石膏ボードを張っているので切れっ端が出る。 
 
ズボンが真っ白になるから最後の仕事としてやる。現場で働く大工はマスクをするが気休めだろう。道具がなければとてもやれない仕事だ。住宅会社にはボード貼りと言う専門の仕事がある。 
 
何でも細分化と高効率が進んで外壁張りとかボード貼り組み立て専門などがある。あちこちの現場でそればかりやるのだが慣れもあってすごく早い。でないと稼げないからだが。 
 
家一軒には何十種類も職人の専門がある。大手は職人の専門化を進めて大量の現場を効率よく片付ける。製造業では当たり前のことだが建設それも住宅にはまだまだ非効率なところがある。 
 
と言うよりやりにくいと言う方が正しい。世界的にも珍しい完全オーダシステムが主流の日本は手間の塊だ。施主様のワガママと言えば語弊があるが何でも思い通りにできる。予算さえ限りがなければ無限と言える。 
  
効率化を極限まで進めれば画一化が進む。棚の寸法がとか板を貼りたいとかこだわりとは無縁の家ができる。たくさんのパターンから選ぶシステムが確立されれば大手の独壇場になる….筈だ。 
 
現実はそうなっていないのは施主様にこだわりとか自分の意思を通したいからだ。そしてその極限は建材化とは反対の自然素材や手作りの家になる。施主様の半端でないこだわりと勉強が必要になるが。


工期

今日初めて事務所の床暖房を入れた、さすがに1時間ほどで止めたが。自宅の薪ストーブはもうすでに夜には入れる日が多くなった。煙突掃除もせず気にはなるが燃えは上々だ。 
 
見積や図面は延々と続く日常のことなった。午前中も図面を描いたが始めると設計の変更は必ず出る。手直しは図面に限らず現場でも出くる。今の現場でも照明器具の取り付け方で何週間も迷っている。 
 
これで良いと結論が出るまで延々と考えて直したくなる。強度は、デザインは、コストが上がらないか、使い勝手は…..キリがない。何度やっても完璧なものはできない。 
 
この頃は職人不足もあってゴチャゴチャ迷っていると現場が進まなくなる。迷ってないで早くしろと言うことだ。特に肝心な大工がそう言うタイプが多い。今は息子なので何とかなるが。 
 
住宅会社の現場も大工や職人が少なくなった。二人なのは良い方で一人のところもある。こうなると設計者が職人に遠慮する場面も出てくる。設計というのは施主様の意向だからおかしなことになる。 
 
遠慮と言うのは言い過ぎで工期のためにが本当だろう。時間をかけてゆっくりやりたいのだが工期が遅れる。職人の人数を入れることが出来ないからだ。手間をかけずに良い仕上がりができると一番良い。 
 
当社では現場は一つずつ進めているが次のその次のと設計は先行するから考える時間が足りなくなる。現場に行く時間が減り指示が遅れて職人に怒られる。 
 
私の現場に慣れている息子が細かい部分は変更したりする。これがないと仕事が増えると同時にミスも増え続ける。だからいつもやっている通りに現場を進めるのは工期に重大な影響を与える。


実生

午後から雨の予報が午前中から降った。コンテストの写真を取りに行きパネルに貼り付けた。すぐ県民局に提出する。現場で照明器具の取り付け金具を打ち合わせ。見積もり提出のところへ寄り事務所へ戻る。夕方会計事務所が来社。 
 
これからは半袖を着ることがなさそうな秋の天気。ベストを着込み事務所も暖房を入れる。季節はその気配もなくいきなり変わる。9月なのだが紅葉も始まり事務所の栗ももう終わった。毎日落ちた栗を拾って貯める。 
 
貯まれば自宅に持ち帰り煮る。5年前に息子が2種類の木を植えた。一つはポロタンと言う商品名で中国栗のように渋皮が剥ける。成長も早く粒も大きいから収穫ができる。 
 
もう一つは粒が大きい種類で成長も遅く今年やっと一粒収穫できた。味見ができるほどではなくて粒も小さい。桃栗3年柿8年と言うがポロタンは3年目から収穫できた。こちらの大型の栗は5年でもまだ収穫できない。 
 
15年ほど前に新築した現場の前に大きな栗の木があった。11月まで工事したので栗がたくさん取れた。わざわざ取り寄せたもので利平栗と言われる。大きくて煮て食うとすごく甘い。 
 
毎日のように拾って事務所で茹でで食べた。その時に虫食いとそうでないのを分けて窓からポイと捨てた。次の年に窓の下から大量に芽が出て苗木がたくさん取れた。 
 
そして成長して実がついたが粒は小さく甘みもない。捨てた栗の実生だから出来がイマイチだった。展示場を建てる際に切ってしまった。自宅の脇にも植えたがやはり甘みが少なくこちらも切ってしまった。接木をしたものを買わないとおいしくないようだ。CIMG7780


ラーメン

秋晴れの快適な一日。県産材コンテストのリフォーム部門に出品する。県産材証明とかややこしい手続きをしてパネルを作る。印刷屋さんにデータを持ち込み印刷してもらう。 

集成材を引き取りに加工屋に行った。片道2時間ほどドライブ。積み込み3時過ぎに現場へ届ける。事務所へ戻り見積とか図面を描く。最後にブログを書いて業務終了。 
 
YouTubeに田舎のグルメなるものがある。全国のあまり有名そうでない食堂を食べ歩くって奴だ。今日行った加工所の近くにそのドライブインが出てくる。築50年くらいの廃墟のような大きな店だ。 
 
何度も前を通ったがまるで入る気がしなかった。私は札幌ラーメンとか今風のコッテリ系のラーメンは嫌いだ。子供の頃食べた中華そばとか支那そばと呼ばれる昔懐かしいのが好きだ。だから食べるときはいつもそういう店しか行かない。 
 
で、そのドライブンなのだが前を通ったので寄った。真っ暗でだだっ広い店はおばちゃんが3人働いていた。前金で注文し待つこと暫し。 
 
思った通りの昔懐かしい超しょっぱいラーメンが来た。こんなに縮れた麺は初めてと言うラーメンを食べた。店員の無愛そは田舎の特徴だから良いとして今時こんなにしょっぱいのはダメでしょう。味はまずくはないし少し茹で加減が固めなのも好きなのだが。