今日は一番暑い、一日中エアコンを付けて走るのは久し振りだ。現場へ寄って作業場へ行く。今日から1週間応援の大工が来ている。来週から本格的に基礎工事になるので中旬には上棟したい。
先月から始めた刻みも土台から二階の桁周りまで来た。横が終われば柱などの縦になる。柱など縦の部分は現しになるのが多いから仕上げも時間がかかる。
残りは間柱とか下地材を加工し外壁の板まで仕上げる。プレカットと違うのはここまでが工場で加工されるところだ。約2ヶ月一人で墨付けから刻みまでやる。この2ヶ月がプレカットだと無いので安くなる。
なぜ手刻みにするかは真壁だからに尽きる。柱現しの真壁構造は和風や昔の家つくりでは基本仕様になる。これがなかったらプレカットの方が圧倒的に安く早い。国産材にこだわるとか自然素材とか本当は大したことでは無い。
真壁の手刻みと言うところがミソでここに価値がある。そこを大した価値と思わないのであれば手刻みの意味はない。プレカットだって和風は作れるし古民家風だってやれないことはない。
手刻みは製材して乾燥した材木を使う。外材だって使えないことはないが節のない狂わないものはあまりない。しかも角以外にも内法材とか小割材が必要になる。外材でここまで揃えるのは容易ではない。
とここまでは普通の家つくりのことで古民家風で曲がり材をなんてのは別な世界になる。超難しいことは間違いなくてどこでも誰でもの世界ではない。材料だけでなく大工たち職人の腕も超貴重な技術が必要になる。