青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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昨日までの天気と変わり初夏の暑い一日。上着がいらないほどで作業場で材料運びを手伝ったので汗をかいた。薪用の残材を積んで帰る。午前中は事務所で図面作成、午後から見積もりの現場へ職人と行く。 
 
次の現場が羽目板に栗を希望している。中国製の栗はあるが国産栗それも羽目板は少ない。たまたま加工所に在庫があって分けてもらうことにした。杉材はどこでも在庫があって価格も安い。 
 
木にこだわる方は仕上げ材の樹種を気にする。広葉樹が概ね好まれるがフローリングはあっても羽目板は少ない。販売する側から言うと羽目板とフローリングでは手間が同じで価格が違う。 
 
厚さ15ミリ仕上げは同じで加工する手間も材料費もほぼ同じだ。仕上がったときに板同士がくっつくようにするのがフローリングで羽目板は隙間を開ける。最終仕上げの刃物が違うだけでどちらでも作れる。 
 
ところが価格はフローリングの方が高い。羽目板は天井や壁に使うので狂いや隙間が目立たない。フローリングは隙間や段差が出るとクレームになってしまう。だから価格が高く売られている。 
 
羽目板はそもそも需要が少なく安くないと売れないので杉とか手に入りやすいものしか作らない。だからこそ広葉樹が欲しいとなるのだが板を持ち込んで加工するとか探すのに苦労する。しかも安いとくれば需要が少ないし狂いが出やすいので業者も敬遠する。 
 
曲がりや柱現しの真壁造りや材料を手に入れるのに苦労して仕上げ材も加工して手間をかけると採算が難しくなる。建材で既製品を使うのに比べ気が遠くなるほど苦労する。しかも基本的に材料は引き取りが原則だから大きいトラックが必要になる。