青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

090-1060-9764

ネットと競争

我が家の冷蔵庫は35年くらいの年代物だ。両親が生きている頃からの引き継ぎでそのまま使っていた。もっとも小さい冷蔵庫もあってこちらも20年くらい経つ。大きいのがいよいよおかしくなって買い替えをした。 
 
電気製品を買うのは町の電気屋さんでなく大型の量販店になった。大手2社がお互いに近くにあるので比較するのが普通だろう。ニッパチの売れない時期なので安いと思ったのだ。チラシ持参で見て歩くが店員さんのペースで何が安いのかよくわからない。 
 
何年か前に当地に初進出した頃はもっと混んでいたように思う。景気が悪いのかネットなどで買うのが増えたのか客が少ない。大手のY電気は地方の撤退が続く。家電はアマゾンとかのネットに押されているように思う。 
 
事務所のパソコンも5年経過して買い替えを検討中だ。電気店でも並んでいるがいつもメーカーのオンラインストアで買う。ひと頃はパソコンコーナーはかなりの面積を占めていた。ソフトや関連品も入れると相当な面積だった。 
 
今だと半分以下のスペースで価格も安いとは限らない。専門店に比べてトラブルのアフターも完全ではない。何度かパソコンが壊れて修理をしたが専門店の豊富な知識とは比べられない。そう言うところも中途半端な気がする。 
 
大型の店舗はどこも低迷期に入って閉店が相次ぐ。ネットとの比較で実店舗は苦戦するのだろうか。高齢化社会はネットより実店舗が向いているところがある。対面でないと買い物ができない層も確実にある。 
 
住宅も対面で時間をかけた営業と建売の両極が増えてくると思う。当社はこだわりという部分で対応していきたい。何でも一律の規格品ではなく手作りとか選べるようにしたい。作れるものは作るし手作りの材料を使えるところは選べるようにしたい。


外部の板張り

今朝起きると暖かい。案の定雨で昨夜の雪も溶けかかっている。散歩も中止でせめてワンコを運動させようと出したら飛び出したきり帰ってこない。20,30分もするといつも帰ってくるのだが近所迷惑になる。 
 
日中も雨で気温は高いので屋根の雪が溶ける。現場の大工たちは室内の天井にかかる。外部の壁はモルタル下地と軒裏の板はりがある。そしたらいよいよ塗装になる。 
 
今回はウッドロングエコと言う塗料で塗ると言うより染み込ませるものだ。色も当初は無色だが3ヶ月ぐらいすると焦げ茶色に変わる。その後も少しずつ濃くなっていくが日の当たるところと当たらないところが差が出る。 
 
神社仏閣は昔から外部は無塗装が多い。だから腐って壊れたと言うことは聞いたことがない。変色はするが壊れずそのまま残っている。建材だったら表面の塗装が膜になっているので剥げたらボロボロになる。 
 
木の場合は腐ってボロボロになるのは水分が多いところだけだ。ヒノキ風呂は毎日水を被るので黒くなりすり減る。住宅の外壁の板は捲れて割れたりする。これは主に板そのものが薄すぎたり鉄の釘が錆びたりしたものだ。 
 
今では釘はステンレスだしステンレスビスも使う。ステンレスは錆びなくて良いのだがいつまでも光っている。当社ではビスを深く埋め穴は埋木をして塞ぐ。こうすると釘やビスから傷むことがなくなる。 
 
今日から大工が増えて来週もまた一人くる。今月中にはなんとか目処をつけたいと思っている。天井から貼って床になる。最後が壁でボード下地、腰板の順になる。塗装をして漆喰を塗る。


半端もの

朝は冷え込みが厳しかった。羽目板を引き取りに行くのに早く家を出るので散歩は休み。事務所へ寄ってから作業場へ行き積む支度をする。 
 
作業場へ行って代引きのお金を忘れたのに気づいた。戻ってまた岩手県の加工屋さんへ行く。1時間以上かかって着いたら10時を回っている。主に関東方面への木材の出荷をしているが加工もやっている。
 
本業とは別に加工部門があって作業場も山の中にある。製材機もあって広い作業場で一人で運営している。注文に応じて羽目板などを加工するのだが今回は忙しくて納期が間に合わない。 
 
過去に作った在庫品がたくさんあってその中の使えそうなものを買った。メリットは値段が安いのだが逆に保管が長すぎて狂いと埃まみれが欠点だ。梱包によっては使えないものもある。 
 
大工からは狂いが大きくて貼りにくいと評判は悪い。挙句に汚れを取ったり手間がかかるのだ。私的には価格がポイントだと思っていつも買っている。 
 
手間を引いた分安ければ良いのだからそこからいくら負けてくれるかだ。金額が折り合えば買うし高ければ買わない。通常品も加工してくれるからそちらを買えば良い。まあぶっちゃけ半額ぐらいにはなる。 
 
いつも多めに買って当初予定していない部分にサービスで使ったりする。通常価格であれば単純に増えるだけだが安ければコストが下がる。多めに買うから使い切らなければ元は取れない。余ることが多いので本当は儲かっていないのかもしれない。 
 
買うのはコンビニの食品廃棄と同じでもったいないからだ。半端に余った在庫は4,5年もすれば薪になってしまう。安くても売れば金になるから向こうは売りたい。工期が気になる住宅屋はこんな半端ものには手を出さない。追加は追加だからいちいち安く買うとかは思わないのだ。


塗料

いつも通りの散歩と薪運び。朝は薪小屋からストーブのところへ薪を積んでおく。ブリキ製のバケツに入れて並べておく。プラスチックだと溶ける心配がある。先週までの寒さで薪もだいぶ減った。 
 
事務所と自宅倉庫に割った薪を保管している。両方合わせるとほぼ一年持つぐらいの量だ。自宅には息子の家との間に薪小屋がある。割って乾燥済みの薪を積む。 
 
例年だと現場の端材が毎日のように出る。今回は訳があって持ち帰りがない。なので溜まった薪だけで過ごす。もちろん割った薪は乾燥しているので火持ちも良く快適だ。端材はしょっちゅうくべなければならないし扉の開閉が多く部屋が汚れる。 
 
事務所で塗装のサンプルを作った。外部用の木材保護塗料と内部用の白木用塗料だ。外部用は外壁、軒裏全てこれで塗る。水性で匂いもなく乾燥も早い。ただ時間経過による変色が激しく2,3ヶ月後でないと直色しない。 
 
初期の頃はグレーがかった色で陽に当てると焦げ茶色に変わる。あくまで染み込む塗料なので雨に当てると濡れる。水を弾く従来の塗料とは違うので最初は戸惑う。時間がかかることを説明しないとトラブルになる。 
 
内部は使用する部屋の用途で白木用とニスに分ける。ニスは何度も使ったことがあり仕上がりは水を弾く。白木用は塗ったように見えない塗料で水も多少は弾く。見た感じが無塗装に近い。CIMG7144


白木用塗料

今日も暖かく事務所脇の薪を自宅まで運んだ。午後から打ち合わせで内部の詳細も決めた。ヒバを使っているが膜を作る塗装だと匂いが消える。できるだけ自然な感じでやりたいのでワックスのようなものにする。 
 
本格的な和風住宅は無塗装とか塗ったように見えない塗料を使う。白木用塗料と言うのがあって膜を作らず汚れ防止と日焼け防止ができる。水性の塗料で仕上げりも塗ったように見えない。床には米ぬか油を考えている。 
 
外部も内部もこだわった塗装を考えている。せっかく板張りとか真壁にしても石油系のウレタンでは似合わない。水性のウレタンもあるが膜を作るのはかわりない。木の風合いを生かすにはこう言った染み込むような塗料でなくてはならない。 
 
内部は杉とヒバの両方の板を張る。ヒバは用意したが杉を明後日引き取りに行く。現場は大工が3人体制になるので内部工事が進む。一人は以前にいたこともあり慣れている。今月初めまでいた大工が調子が悪いと休んでいる。 
 
職人集めはどこも必死で廃業する板金屋にいた大工を連れてくる。そのほかにも以前来たことがある大工が一人手伝いに来る。とにかくあちこち声をかけて集めている。本当に大変な時代になった。仕事を取る苦労よりも職人集めに苦労するとは思わなかった。 
 
大工も目処がつき3月初めには左官が入って仕上げ工事になる。3月末を予定しているので2月中には大工工事を終えて家具工事にかかる。なんとかなりそうでホッとしている。