青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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薪ストーブ

朝から曇りがちで雪がちらついてきた。朝一番でアフターの現場へ行った。建具の調整で済んだ。その後現場へより今日は塗装、大工、電気と総勢14人もいる。もちろん車は溢れ久しぶりの大盛況だ。大工は一階の巾木をつけたり内法をつける。月曜から応援が二人来る予定でボード貼りをする。 
 
アフターのお宅はスラブヒーターを設置した現場で朝方だけエアコンをつけている。オール電化なので電気代が気になるが2万6千円前後という。 
 
私は電気とガスと灯油で冬は過ごす。真冬の時期なら3万円はかかる。夏は1万5千円くらいだがオール電化は7,8千円だと言われる。大震災以来電力会社はスラブヒーターの設置は控えるように指導している。省エネエアコンの設置に熱心だ。 
 
電気に限らずエネルギーは時代によって変わっていく。電気が高い頃は暖房も灯油が普通でガスと灯油の組み合わせが多かった。時代変わってガスと灯油が電気になってオール電化の波が押し寄せる。 
 
大震災以降は省エネの志向が強くなりヒーポンとかエアコンの時代になった。太陽光が普及するといよいよ省エネ志向になって薪ストーブが大流行りだ。当社の現場も薪ストーブが多くて冬になると現場の残材が人気であちこちから頼まれる。 
  
薪ストーブは暖かく薪さえ手にはいれば安くつく。ところが住宅密集地でお隣に煙が流れてトラブルになるところもある。郊外とか広い敷地とか条件がいいところでないと無理がある。もちろん薪を自分で作るとかであればなおそう言う土地が必要になる。 
 
チェンソーとかトラックも欲しくなるし積む場所も必要だ。そう言った仕事を楽しみと思うような方でないと難しい。やってみると意外に重労働で体が痛くなる。ほとんど薪ストーブとなるとできたものを買うことも検討しないといけない。それはそれで相当な金額になるし安上がりとは言えない。 
 
使って良いなと思うのはやはり暖房能力が大きいので家中暖かい。輻射熱で一度味わうと他の暖房では我慢できない。その魅力に勝てずせっせと薪作りに精を出すことになる。 
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手間暇part2

徐々に気温が下がり夕方には雪もチラつく。午前中は図面、午後から打ち合わせ。合間に振り込みや支払いなど。月末の忙しさが過ぎてもまだ発注やら加工の打ち合わせが続く。ひっきりなしに携帯が鳴り各職種から問い合わせでこんがらかる。 
 
こんがらかるなんて言ってられないのだが次の基礎の打ち合わせの最中に今の現場の水道屋から電話がなる。すぐに頭が切り替わらずトンチンカンなことを言って職人に怒られる。4,5年前には常に2,3件はやっていたから少し老化が進んだと言うことか。 
 
倉庫に溜まった在庫のように役にも立たない知識が増えてきた。お施主様にカッコいいことを言ったが大工に無理だと言われる。慌てて訂正に走るが喜びも大きい分落胆も大きい。しこたま嫌味を言われて落ち込む。 
 
少しでもこだわった家をと思い在庫である材料を使って見積もりにない仕様を考える。考えただけだったら済むことがお施主様に言ってしまうと義務になる。後で材料が足りないとか使えないとかで言い訳する。こだわる方は喜ばせた分落胆も大きくてしばらく険悪な雰囲気になる。 
 
もちろん悪気なんてなくて少しでも良くなると思い提案するのだが早トチリしてしまう。在庫をチェックしてから言えば良いものを営業トークもあって喋ってしまう。辻褄を合わせるためにあちこち在庫を聞いたりなんとか納めるように走り回る。んで、うまくいけばハッピーエンドなのだが世の中そうはうまくいかない。 
 
ただこう言うやり取りの中で少しでもお施主様の意向が確認できたり良い方向に転がることもある。羽目板で言えばどんな種類があるかなど施主が理解する。その中から自分が選択できることになる。通りいっぺんな当たり障りのない仕様よりよっぽどマシだろう。 
 
普通はこんな面倒くさいことは業者はやりたくない。サッサと済ませたいのが本音だが施主様の立場になると違いは大きい。こだわる方は満足度が違う。それは大きなことばかりでなく些細なことにも言えるから限りなく手間暇を開けると言うことになる。大工の手間暇だけでなく設計も手間暇をかけている。CIMG5886


漆喰

本格的な春の気配が濃厚で現場は塗装も入って活気付く。指定の色とあまりに違うと大工や皆が心配したが間違いはない。重ね塗りを3回予定しているので1回目はすごく薄い。間違えたのかと思うほどなのだ。太陽が当たっていたのもあった。 
 
応援の大工が今日から増えて来週にはまた来る予定になっている。遅れ気味の大工だがボード張りなど少しピッチを上げないと。ボード張りや腰壁張りは面倒な仕事ではない。大工なら誰でもできるから人数次第でピッチが上がる。なんとか遅れを取り戻して今月中に内部の左官を開始したい。 
 
ボードを張るためには床が済んで巾木をつけてからはる。もちろん下地調整も必要で電気配線等も終わらないといけない。ボードを貼ればすぐ塗装をして漆喰になる。塗装はすぐだが漆喰は時間がかかる。まず下塗りをして乾いてから仕上げ塗りになる。下塗りの後4,5日は置かないとならない。 
 
あまり置きすぎると仕上げの付きがが悪くなり綺麗にならない。だから下塗りと仕上げが同時に進行した入りする。塗る職人と練って運ぶ職人に別れてやる。塗りに三人なら練りに一人と言う具合だ。練りも重要な仕事で練ってから置く時間もみて専門にやる。 
 
最近はあまり塗るところも減って左官屋も腕が震えると言う。手のひらに一握り乗せて畳一枚くらいに伸ばす。仕上げは0.5とか薄いので緊張すると言う。家一軒全部漆喰と言うのが滅多になくなって職人は腕が鈍ってしまう。 
 
だいたいどこの左官屋も練りと塗りは専門化している。いつも同じのがやるのが多い。練りは二階まで運んだり結構体力仕事だ。夫婦で左官屋だと奥さんが練りと運搬をやっている。見ていると結構力仕事なのでかなり腕力があるのだろう。慣れるとできると言うが。


小さな積み重ね

気温が上がり春の陽気。朝一番で羽目板の引き取りに行く。約束の日を間違えて向こうを慌てさせてしまった。全く私のミスで月末もあってボケをかましてしまった。すぐ現場へ搬入し壁貼りの開始に間に合わせる。 
 
現場はフローリング張りの真っ最中で一人は壁貼りになる。土曜から始まってやっと半分まできた。昨日一昨日と休みがあって遅れている。作った方の桜から貼り始めている。リブングの目立つ部分から始まったので息子が一人で貼った。 
 
残った部分は廊下キッチンとかバックになるので楽といえば楽だ。やはりリビングは目立つし形も変形で難しい。貼り方は大壁と真壁は違う。柱とか出ていない大壁は上から巾木で抑える。真壁は抑えるのがないので柱など出ている部分はフローリングを差し込む。 
 
その差し込む部分を予めカットしておく。そこに差し込むことで後で浮いたりしなくなる。大壁の巾木の役目を果たす。現しが基本の真壁は手間のかかることが多い。その分後でしっかりした仕上げになって大壁のどこか隙間風が吹く家とは大違いだ。このことを施主様に理解してもらうのは難しいことではあるが。 
 
遅れ気味の大工に対してどうして早くできないのかと言われることがある。端折れば時間は節約できるが当社のやり方ではない。差し込む所は差し入れる部分はきっちり入れる。突きつけが普通のところでもきっちりと溝をつけ入れる。下地を組む時も水平を見てプレーナーをかけるところはやっている。 
 
そう言う小さなことの積み重ねがキッチリとした家になる。どこが違うのかわからないが他と少し違うと言われたことがある。やるべきことを全てやってキチンと仕上げることが当社の家つくりだ。CIMG5879

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外部塗装

気温が上がりすっかり春の気分。現場は大工が休みでお施主様にもお叱りを受けました。明日からフルメンバーでピッチを上げないと。昼近くまで現場で打ち合わせをして内装もほぼ決まりです。あとは完成までフル体制で行くよりありません。 
 
大工もですが外部の塗装が始まります。塗装をしないと日焼けで跡がつきます。着色なのであまり気にならないと思うのですが。今回はシッケンズを塗る予定です。自然塗料とか色々試したのですが耐久性では一番優れていると思います。 
 
自然塗装と呼ばれるものは各種あるのですが劣化が激しくてそう言うものと割り切る覚悟が必要です。塗装と思ったら少し違います。木部の劣化を遅らせるぐらいの効果しかありません。一度塗ったら2,30年持って欲しいのであれば着色の油脂系の塗料が一番です。 
 
過去には柿渋や焼き杉など試したのですがやはり劣化はかなりあります。4,5年で塗った色が取れて古びた感じになります。これで良しとするなら問題はないのですが逆にクレームと思うような方には勧められません。 
 
ホームセンターなど出回っているのはキシラデコールですが木目が消えるなど濁った感じです。シッケンズの方がいくらか透明性が高いと思います。劣化も優れているので10年くらいでは変化しません。気をつけないとならないのはクリア塗装は劣化が激しいので使わない方が無難です。 
 
過去によく知らなで使ったのですが4,5年で劣化が目立ちます。経験不足を反省するのみです。着色は一種のボロ隠しのようなもので劣化を隠すのです。木は劣化して当たり前と言う方なら問題ないのですがね。CIMG5877