青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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薪割り

朝の仕事が薪ストーブに点火して始まる。一番の早起きなので新聞を読むのと薪運びが日課だ。春先からせっせと貯めた薪は優に一年分を超える。作業場の整理も兼ねて不要な材を切っている。欲しい方には喉から手が出る焚き付け用が大量に作れる。 
 
製材所がたくさんあった時代は細かい切れ端はどこにでもあった。減り続けて焚き付けに使えるような材が手に入らない。切れ端が大量に出るのでいつも不自由したことがない。柾目で割りやすい板を割って結束バンドで作った。 
 
薪ストーブを設置した方のところへ配達している。これまで直径20センチの束を100近く作ったろうか。どこでも喜ばれるのだが作るこちらも実はメリットがある。チェンソーで伐って鉈で割るのがいい運動になっているのだ。ほぼ毎日夕方早めに帰って作業する。 
 
昨年末の健康診断で血圧とか脂肪が増えてしまった。単なる運動不足なのだがナラの木で薪作りを始めた。最初はしんどくて身体中痛くなって挙句に腰のヘルニアになりかかった。急な運動がまずかったらしい。 
 
体重が減り血圧が下がり飯がうまい。こんなに良いことだらけで早く始めれば良かったと思う。家内は友人に誘われたのをきっかけに散歩に歩き回る。徘徊老人よろしくアチコチに出歩く。あちらはあれで体調も機嫌も良くなり良いことだらけだ。


時代遅れ

やっとコロナも落ち着きとは言うもののまだまだ怖い。大人は皆ワクチン接種済だが孫はまだ。学校では感染した子もいて学年閉鎖もあった。お祭り騒ぎの終わった自民党は経済回復とか本腰を入れて欲しい。 
 
仕事も少なく暇を持て余してパソコンのOSをアップグレードした。ダウンロード自体も時間がかかるし後の設定も大変だ。さらにアプリも動くかどうか危ない。弄る時間もあることだしやることにした。 
 
案の定1日かかりでアプリの設定は今日やっている。古いソフトはほぼ使えない状態で買い直すことになりそうだ。仕事で使うのは主にCADとデータベース。図面と見積もりですね。

何だかんだと使い慣れたソフト以外は覚える気がない。結局同じソフトを買うことになる。データベースはともかく問題はCADソフト。バージョンアップとは言えめちゃ高い。仕事も無いのに困ってしまう。 
 
で、今頃になってフリーソフトに切り替えることにした。CADは覚えるのがかなり難しい。マスターしないと時間がかかるし見栄えがしない。素人っぽい図面になるわけです。覚えたての頃は機能も少なく簡単だった。 
 
この頃は3次元が増えて相当な難易度だ。3次元化した時から諦めて使ったことがない。高いソフトなのに使いきれないってことだ。安いフリーソフトで2次元の図面を描く方がベターかなと思う。 
 
携帯だってスマホにしたのは2、3年前でまだラインすらやっていない。家内の方はライン全盛でメモリーが足りないの料金が高いとのたまう。こっちは通話以外は活用していない。どんどん時代遅れになっている。


仕事のペース

開業以来週休二日とか祝日休みは縁がなかった。いつの間にか土曜は休むし祝日もほぼ行かない。月に何件かはアフターの件とか遊びに来る方の相手をする。まあペースがだいぶ落ちたがなんとか続けている。 
 
以前建てた方から階段手すりを頼まれている。ステンレスで作ったオリジナルでデザインも凝っている。家族の都合で子供が落ちる心配があって何とかしたいと。階段手すりは基準法にも定められており危険なものは作れない。 
 
最近は階段がリビングに面している家が増えて凝っている。まあデザイン優先となった。安全最優先なのはダサい。オープンで見た目もカッコよく明るいのが流行りだ。となると安全度から言えば少し危険だ。 
 
特に小さい子供がいれば気になってくる。手すりの笠木だけで塞がないタイプは該当する。子供はすぐ大きくなるから4,5年の辛抱なのだが気になさる方が多い。時に奥様なのだが当然だろうね。 
 
とりあえず網なんかを張って済んだら外すと言う手もある。やや雰囲気が削がれる可能性が高い。金属で塞ぐのもあまり見栄えしない。だから透明のアクリル板を嵌め込もうと思っている。金物で抑えるだけだから簡単だ。 
 
まあゴチャゴチャと色んな仕事をやりながらコロナ後に期待して頑張るつもりでいる。どっちにしても地方は若者は減り高齢者だらけになるからリフォームが主になるだろう。その中で少しはこだわって本物でやりたいと考えているわけだ。


ワクチン

あっと言う間にオリンピックも過ぎお盆も過ぎた。長雨のせいか気温は低めでそれは良かったのだがコロナは増えた。都会のことと遠目に見ていたら周りもすごくなった。この時ばかりは高齢者仲間だったことを喜ぶしかない。 
 
家族の中では家内と二人で2回目も済ませた。息子夫婦は嫁さんが介護関係なので済んでいる。息子と孫が未だに目処がつかない。学校も今日から始業してクラスターでも起きたらと思うと心配になる。 
 
来月には65歳以下も受けることが出来そうだが遅すぎる気がする。所用で東京へ行くかもしれない娘も手当たり次第電話をしてやっと病院を探した。ワクチンなしで東京は危険極まりない。毎日感染者が出るのが当たり前になって少し麻痺している。 
 
こんなに遅れるのは官僚など役人に負うところが多い。緊急の場合でも規則を盾に反対をしてくる。かって日本はワクチンの最先進国だった。いつの間にか厳しい審査と規制が研究者を追い払うことになった。カナダとかオーストラリアで新薬を開発する。 
 
これが日本なのだと思うとがっかりする。200年以上前のサムライ社会とちっとも変わらない。いくら有能でも身分や録は同じで無能でも生まれが良ければ高禄を食む。未だこの習慣は官僚世界で続いているかのようだ。
 
ノーベル賞科学者が海外で仕事をするのもこの流れだろう。公務員などはどんなに能無しでもクビにするのは難しい。一部の有能な職員に皆で寄りかかっているのが現状だ。退職金や年金は現役の能力とは全く関係がないのがその証拠だろう。


景気回復

だいぶ間が開いたが少しばかり忙しかった。リフォームの物件が重なってようやく一段落した。全部以前からの方ばかりで今後の傾向を思わせる。新聞広告も打ってあるがそのせいばかりではあるまい。リフォームが主力になる時代が来た。 
 
着工数そのものは減少傾向だがリフォームは増えている。業界全体では住宅会社などは厳しくてリフォームに力を入れている。職人不足の解消は全くなくこのまま回復したらどうなることか。業種により多少の違いはあるが概ね職人が減っている。 
 
高齢で引退しても補充は見つからない。諦め顔の社長や親方は大変だが職人は空きが全くなく懐は暖かいだろう。20年前のことを思えば夢のような話だろう。もっともレベルは相当下がっているから腕は当てにならない。 
 
新築の単価も上がり気味で特に材料が厳しい。木材も建材も相当上がっているようだ。当社のような地域材でも製材所の廃業であまり安物は出回らない。値切ろうにも他には買うところがないから言い値になってしまう。 
 
建材関係はメーカーの一存で決まってしまうから交渉の余地もない。となるとコストダウンには規格化とか手抜きに近い方法しかない。自由なデザインとかこだわりとかは何処かへ行ってしまったかのようだ。 
 
当社は隙間狙いの古民家風で売っている。ライバルもいない代わりに需要も少ない。他に有効な手段もないし経費をかけずに勝ち抜くしかない。暑さも一服でオリンピックも終わったし景気が回復することを期待したい。ワクチンも打ったし準備万端なのだがね。