暑い一日、作業場は窓も小さく猛烈に暑い。午前中は打ち合わせで午後から製材所の製材の立会い。在庫の栓を修正挽きをしたが割れも多く使えない。新たに製材所の在庫から挽くことに。
杉の角や梁は在庫分で何とかいける。新たに在庫分をまた挽いてもらうが次の現場でないと使えない。来年の春以降だと大丈夫だろう。いつもこうやって今使うものと在庫分を一緒に挽く。常に在庫があるようにする。
手刻みに使う材木は乾燥したもので狂わないように芯去りに挽く。中心が入ると割れやすく強度的には優れるが表しには使えない。手刻みは基本的に柱や梁を表にする。見えないようにボードで覆うのを大壁という。
プレカット全盛の今は表しは基本的に無い。無理に出して塗装したものもあるが例外だろう。黒く塗装して本物に見せるやり方もある。集成梁や柱をそのまま見せて古民家風にする。真壁の家とはとても言えない。
一口に製材した材木を手に入れるには材木店とか製材所から購入する。ところが材木店も製材所もほぼ全滅に近いので探すが大変だ。現場配達があたりまえのプレカットに慣れると運搬や加工ができなくなる。
作業場やトラックが必要で揃えるのには金がかかる。競争激化の中でこれを用意できるのは容易なことでは無い。将来的に材木店も製材所も減るのは確実だ。手刻みの家は限りなく減っていく運命にある。