秋晴れの一日で快適そのもの。午前中は伐採の山に打ち合わせで行く。山を歩き廻ると汗を掻く。目の高さの直径を計りまっすぐかどうかチェック。少し離れて曲がり具合を見て写真を撮る。
もう一箇所の山は全伐なのでチェックも何もありません。伐り出す経路を決めたり一時保管場所を決める。伐採は山主と一緒に境界を確認し残す場合はどれにするか決める。
広葉樹の山は全伐でチップ用と建築用材を決めるだけだ。建築用材はもちろん私が買い取る。チップ用は組合に処分してもらう。最後にかかった経費を差し引いて精算する。
もう一箇所は私自身の山のなので建築用材なので経費の支払いが発生する。製材工賃と運賃を足すと材木代になる。在庫として残して乾燥させる。これが当社のウリで常に在庫をすると言うことだ。
広葉樹の山からは5,6本太めなナラとかセンの曲がりを出す。クリ材はほとんどなくてそのほかの木がメインになる。チップ用として出すより建築用材の方が値段が高いから山主は儲かる。
曲がり材はこのようにして出して荒挽きで在庫乾燥する。何年かして現場により挽き直して使う。選べるように何本か在庫しないと自由に使い分けできない。どんな銘木でもまっすぐであれば手に入る。曲がりだけはどこへ行っても売っていない。
古民家リフォームは古材を使うと思っている方は多い。または古い家だけをリフォームすると言うのも多い。どちらも少し外れている。使う材木は原則新品だし藁葺きの家より普通の家を直す。ただ完成した家が古民家のようになるだけだ。
だから古民家リフォームには曲がりや古い仕上げ方、技術が必要だ。職人は何とか集めるが材料は手に入れるのが大変だ。実は古民家リフォームの最大のポイントはこの材料を用意できるかにある。