連休の最中、である。事務所へも行かず家でひたすらTVを見て過ごす。MLBと映画が主だからTVの都合しだいで起きる時間が決まる。連休には孫などが遊びに来るところが多いだろう。私はすぐ近くにいるので毎日のように会える。
することも無いし出かける用も無い。歩いたりとにかく動き回るのが億劫になった。運転すら家内が一緒なら助手席に座る。車やスキーに凝ったりした時期があったのがウソのようだ。でも辞めると決めたらスッパリやめてきた。
そうやってやめることが増えて無趣味、無感動になった。すると時間が余ってひまになる。自宅周辺に木を植えたり育てたりする。木の処分を頼まれたりするので薪を作る。庭木や日当たりにあったのが多いので節や曲がりが多く苦労する。
その中で唯一興味がなくならないのが住宅設計である。TVを見ても出掛けても建物に視線が行く。もちろん好き嫌いはあるので興味が湧かないのも多い。地方なので高級なものや個性的なものは少ない。まあ平凡な建売住宅に近いものばかりだ。
ファッションや車は庶民でも限度はあるが凝ることができる。住宅は金額もはるし経験や知識が膨大で難しい。中途半端な知識はかえって粗末な結果を招く。統一感のある個性的な住宅は滅多に見ない。施主の要求なのか設計事務所が下手なのか。
ネット社会は都会と地方の垣根を取っ払った。情報の氾濫で地方住まいでもビジュアル的には不足ない。プロの目で見れば造り方はわかる。施主のイメージ通りかどうかはわからない。指示された要求がイメージを壊すものになることもある。
住んで快適か否か、断熱とか十分か、周囲と合うかどうか….プロはわかっているが施主はどうか。説明してわかってくれるか…勉強している時間もないし。完璧なものはなかなかできないものだから終わりがない。